【オヤジでもわかるゲームな話(アーカイブ33)】 名古屋の夏はアツい! 世界コスプレサミット2018に行ってきた!(2018年8月)

2020-04-02オヤジでもわかるゲームな話,コスプレ,行ってきた

コスプレチャンピオンシップには36か国が参加!

※この記事は、東京中日スポーツさんにて連載していた「オヤジでもわかるゲームな話」の原稿を元に加筆や修正を行い、再掲載するものです。

 2018年7月28日から8月5日にかけて、名古屋を中心としたエリアで世界コスプレサミット2018(WCS2018)が開催された。このアツい季節に、愛知県・名古屋市の栄にあるオアシス21を中心としたさまざまなエリアで、毎年開催されている世界コスプレサミット(略してコスサミWCSとも言う)は、世界中のコスプレイヤーたちが名古屋に集結し、コスプレパフォーマンスの世界一を決める“コスプレチャンピオンシップ”をはじめ、明治村COSPLAY2018大須商店街&大須観音でのコスプレパレードセントラルパークの地下街での前夜祭&パレードなど、さまざまなイベントが9日間にわたって開催される、いわばコスプレのお祭りだ。

 2003年に始まった世界コスプレサミットは、今年(2018年・当時)で16回目を迎え、38もの国と地域が参加。2005年から始まり、メインとなるイベントのコスプレチャンピオンシップには、アラブ首長国連邦とプエルトリコを除いた36か国と地域の代表チームが出場した。

 各国の代表がアツい演技を行う中で優勝したのは、格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズの春麗ダルシムの戦いを演じた、メキシコ代表チームだ。アーケードの対戦型筐体に座って対戦がスタートする光景から、百裂キックやスピングバードキック、投げ技などを繰り出す春麗の華麗な戦いぶり、ヨガフレイムの炎や、そして手が伸びるパンチを繰り出すダルシムのトリッキーな様子、さらにはボーナスステージで自動車を破壊するシーンまでもがテンポよく再現され、『ストリートファイター』愛に溢れる再現度の高さと、圧倒的な身体能力や柔軟性を活かしたパフォーマンスは圧巻のひと言だった。

チャンピオンシップで優勝したメキシコ代表の演技。男性二人による圧巻のパフォーマンスだった。(写真提供/WCS)

 2位には『無双OROCHI3』のインドネシア代表が、3位には『モンスターハンター:ワールド』のタイ代表が選ばれた。特別賞部門でも、メキシコ代表がエアアジア賞やラグーナテンボス賞など、5部門を獲得し、その強さを見せつけた。また、ブラザー賞にはデンマーク代表、Spearhead賞にはベトナム代表が輝き、健闘した。なお、過去に2回優勝している日本代表チームは、今年は入賞できず、残念な結果に終わった。

 一方、名古屋の栄にあるオアシス21の周辺には、一般のコスプレイヤーやコスプレファンの人たちが日本いや世界中から集まり、町中が明るく楽しげな空気と熱気に包まれる。今年は、期間中に名古屋市で過去最高の40度を超える日もあったが、それ以上にアツく盛り上がるイベントだった。

  ゲームは、遊ぶだけでじゃなく、なりきって、演じて楽しむものになったということを実感する一方、それは一部のマニアのものではなく、その輪が世界に広がり、年に1度名古屋でその頂点として、もっとも熱い闘いが繰り広げられるようになっている。と同時に、多くのファンがコスプレを趣味として楽しみ、それを見たり、写真に撮ったりして楽しむ、もっとも大きなお祭りとしても行われる。さらには、コスプレをキーワードに町中が盛り上がり、国際交流や地域活性にも役立っている。まさにゲームやアニメ、コミックなどの日本のエンタメコンテンツが、世界中で愛され、人々に楽しみを与えていることを実感できるイベントだった。…ということで、機会があったら、みなさんにもぜひ一度参加してみてほしいイベントだ。

コスプレチャンピオンシップとは?

日本のゲームやアニメ、コミック、特撮をテーマに、18歳以上の2人一組でチームとなり、キャラクタ―審査(衣装の精密度、品質、技術)100点満点と、ステージ審査(パフォーマンス、コスチュームのステージ映え、原作へのリスペクト)200点満点を合わせ、300点満点で評価を行う。評価をするのは各国のオーガナイザーで、キャラクター審査は事前にレポート等も提出しなくてはならない。また、衣装やウィッグ、ステージ上で使用する道具の総量が40kg以内など、細かい規定が設けられている。

(以下、画像を追加しました)

各国の代表コスプレイヤーたち

おもに地下街でのパレードの様子から写真で紹介します。

地下街でのパレードではチャンピオンシップとは違う衣装のコスプレイヤーも。南アフリカ代表は『ペルソナ5』の佐倉双葉と高巻杏。
『Fate/Grand Order』のオジマンディアスと『甲鉄城のカバネリ』の無名に扮するタイ代表。
マレーシア代表は『けものフレンズ』のフンボルトペンギンと『C.C.さくら』のさくら。
デンマーク代表は派生がいっぱいのアリスに。

『小林さんちのメイドラゴン』のトール姿のスウェーデン代表。
ポルトガル代表は『スーパーマリオブラザーズ』のルイージとマリオに。

『ドラゴンボールZ』の 人造人間16号と17号のブラジル代表。

スペイン代表。

集合しての撮影も。

8月3日(金曜日)の夕方、セントラルパークの地下に各国代表の一般のコスプレイヤーが集結した。

オアシス21のステージや周辺では…

各国代表によるゲーム大会も開催された。(※紙面には未掲載)

学生さんたちのパフォーマンスもあったり…。(紙面未掲載)
有名コスプレイヤーのこよみさんも撮影会に登場。(紙面未掲載)
お店の人もコスプレしてました!