【NEWS】『ドライブ・マイ・カー』がアカデミー賞・国際長編映画賞を受賞!! 作品賞は『コーダ あいのうた』に。
濱口竜介監督、西島秀俊主演の『ドライブ・マイ・カー』(原作は村上春樹の短編映画)がアメリカ・アカデミー賞の国際長編映画賞を受賞した!! という第一報が届きました。
同映画には、三浦透子、霧島れいか、岡田将生らが出演。すでにカンヌ映画祭では脚本賞を授賞し(日本映画が脚本賞を授賞するのは史上初)、今回アカデミー賞においても、同国際長編映画賞以外にも、作品賞、監督賞、脚色賞の4部門にノミネートをされており、アカデミー賞受賞の期待が高まっていました。
この4部門ノミネートということだけでも日本映画史上の快挙と言われているのですが、というのも、日本映画が作品賞、監督賞にノミネートされるのは日本映画史上初ということです。
また、日本映画が国際長編映画賞を授賞したのは、『おくりびと』以来13年ぶり。なお、脚色賞とは、小説や舞台などの作品を元に作られた作品に贈られる賞とのこと。
アカデミー賞2022の速報映像
…ということで、作品賞には『コーダ あいのうた』が輝いたようです。
『ドライブ・マイ・カー』トレーラー
『ドライブ・マイ・カー』は、すでに各国の映画賞を80以上も受賞している。批評家賞が多い、とのこと。
濱口竜介監督について
『ドライブ・マイ・カー』の監督、濱口竜介氏は、東京大学文学部卒業後、映像関係の仕事をしていましたが、その後東京芸術大学大学院に進学し、そこで本格的に映画監督になるための勉強を修め、映画監督への道を進み始めます。そして、修了作品として制作した『PASSION』がスペインのサン・セバスティアン国際映画祭などで注目を集め、その後、東日本大震災後、災害の記録を映像として残すために市民によって作られた「三月十一日を忘れないためにセンター」に東京芸大から派遣され、津波や震災の体験を語る被災者や地元の住民たちの取材映像を撮影しつづけ、それがのちの映画製作における、濱口独自の手法につながっていると言われています。
その後、濱口監督は、『ハッピーアワー』、『寝ても覚めても』、『偶然と想像』を発表し、いずれも高い評価を得ている。
SAABのドライバー役、三浦透子さんは?
『ドライブ・マイ・カー』のほぼ主役と言ってもよい、ドライバー役の三浦透子さんは、1996年北海道生まれ。2002年、5歳の時にサントリーの清涼飲料水「なっちゃん」のCMに出演。多数のテレビドラマ、映画などに出演しています。
また、歌手としても活動しており、さまざまなCMソングや映画やアニメなどの映像作品の挿入歌などを謳っている。RADWIMPSと共演するなど、独特の声質に魅了されるアーティストも多いようです。
なお、今回は、LAのレッドカーペットには登場せず、日本でその発の時を迎えたが、濱口監督のスピーチに熱くなった模様です。
三浦透子さんの最新楽曲はこちら(YouTube)
会見時の話
受賞の発表の後、記者会見場で、濱口監督や西島秀俊さんらが会見を行いました。
そこで、濱口監督は、
・ロケ地の広島の風景に助けられた。また、いい場所を提供してもらったことに感謝している。
・スティーブン・スピルバーグとエレベーターで会って、スピルバーグから「おめでとう」、「(スピルバーグ自身も)この映画が本当に好きだ」と声をかけられた。
西島秀俊さんは、
・「景色がきれいだ。その景色の中での演技が心に響いた」とよく言われた。
と語りました。
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