【NEWS】羽生結弦選手がゲーム通過ぎ!! 原点として挙げたスーファミ2作品が渋すぎて金メダル確定!! 『あつ森』や殺伐としたゲームを遊ぶ発言の真意とは?  

2022-03-20NEWS,家庭用ゲーム

テレビ番組で「今遊んでいるゲームはNintendo Switch『あつまれ どうぶつの森』」と回答!!

 まだまだ冬季オリンピックの話題で日々盛り上がっていますが、そのオリンピック関連の某テレビ番組中、オリンピック男子スケート日本代表の羽生結弦選手が、今遊んでいるゲームについて尋ねられ、「Nintendo Switchの『あつまれ どうぶつの森』」と回答し、話題になっています。そのやりとりの詳細について、お伝えします。

 まず、羽生選手は、スケート以外の時間の過ごし方について質問され、「少し、ゲームしたり、ごろごろしたり…できました」と答えています。それに対して「スマートフォンのゲームやってるんですか?」との質問が…。

 そこで、羽生選手は、少し間をおいて、あえて「任天堂さんのSwitchをやってます」と答え、<あ、ゲームっていえばスマホってわけじゃないんですよ?> と、ゲーム好きとしては、わざわざスマホで? と聞かれちゃったら、家庭用ゲーム機に言及しないといけなくなるじゃないか! っていう主張をやんわりとしつつ(事実に対してウソはつきたくない、という気持ちがあるんでしょうね)、さらに言えば、<ゲームのことがよくわかってない人は今時ゲームっていうと、すぐ「スマホで遊んでる」っていう想像をしちゃうみたいだけど、ぜんぜんそうじゃないから! ゲーム好きがスマホのしょうもないガチャとかにハマったりするわけねーだろ、そんなんじゃなくて、ゲームといえば、まずは天下の「任天堂さん」だろ>という意味で、任天堂についても「任天堂さん」という敬意をこめた呼び方をしているように(筆者には)感じられ、ゲームファンとしての矜持をビンビンに感じます。

ゲームについて語る羽生結弦選手の映像(twitterより)

羽生結弦 北京五輪 独占インタビュー(YouTube)

羽生氏が今遊んでいる『あつ森』ゲームの原点『平成 新・鬼ヶ島』『エストポリス伝記II』について語らなくてはいけなくなった理由

 この受け答えを見ていただければわかるとおり、さらに、今遊んでいるゲームの例として『あつ森』を挙げてしまったことに、あとから<あ、『あつ森』が流行ってるから、たまたまやってるとか、そんな浅いゲーム歴じゃないっすから!>と、またまたここでも誤解はされたくない! というゲーム好きとしての気持ちがもたげてしまい、「もっと殺伐としたゲームも遊びます」と発言をしてしまったわけですが、おそらくこれは<本格的なアクションゲームもやってますよ!>というニュアンスを伝えたかったのではないでしょうか。

 だが、これも、本人がそう言ったあとに、みずから「殺伐」とか言っちゃうと、<最近の”FPS好き” と思われちゃうんじゃないだろうか。そうだとまたそれも困るなあ。それも違うんだよ!!>と思ってしまったように、筆者には思えます。

 羽生選手の中では、<若いからって、すでにFPSがジャンルとして定着した最近の家庭用ゲームからハマったんじゃなくて、むしろ、2Dゲーム、ドット絵の時代から家庭用ゲームはやってるから!!>という意味で、<「(自分の)原点はスーパーファミコンの『平成 新・鬼ヶ島』と『エストポリス伝記II』だ」と言わないと、ちゃんと伝わらないだろうな> と思ってしまったのではないか、と推察します。

 なので、おそらく、本当に羽生選手のゲーマーとしての原点(おそらく原初的なゲーム体験として感動した作品)をあげているのだろう、と思われます。しかも、”ゲームの原点”として取り上げたのが、ある意味では隠れた名作と言ってもよい、『平成 新・鬼ヶ島』シリーズと『エストポリス伝記II』だったことが、「羽生君ってゲームのことすごいわかってる人だったんだ!!」という共感を呼んでいるのではないか? と推察します。

 この2作は、スーパーファミコン時代のアドベンチャーゲームとRPGの名作で、どちらもシナリオ、物語が名作として記憶されている作品なので、ゲームをちゃんと味わい、時代を超えて、ストーリー的感動を共感できてしまったんだ、というオールドゲーマーの心をぐっとつかんでしまったのではないでしょうか。

 そして、ゲーマーとして、ゲームについていい加減な発言をしたくない、違うゲーマー像として誤解をされたくない、ちゃんとゲーム好きっていうことにウソをつきたくないっていう、ゲーム好きとしてのポリシーがすごく感じられました。

 羽生さん、最高です!! ハナペンニュースは、羽生選手はガチのゲームファンで、そこに誇りを持っていることに、とても感動しました。これは金メダルものです!! 

 この発言を受けて、すでに多くのファンがSNSで拡散したり、メディアも報道するなどしており、なんと、この2本の中古ゲームの価格が高騰している、という報道まで現れている様子です。

 とはいえ、羽生選手は、1994年12月7日生まれなので、1994年と言えば…

  • 1994年11月22日 セガサターン発売!
  • 1994年12月3日  プレイステーション発売!

 …とまさに次世代ゲーム機戦争! なんて言われて、三つ巴のハード競争がし烈を極めた時代で、羽生選手は、プレイステーション(初代)の発売の4日後に生まれているわけなので、世代的には、「スーパーファミコンのゲームを遊んでいた」ということは、「家に元々あった」のか、あえ「オールドマシンのゲームも購入するほどゲーム好き」だったのか、というどちらかの可能性が高そうです。

 なお、羽生選手が挙げた2本のゲームについて説明をしておくと

「平成 新・鬼ヶ島(前編・後編)」はどんなゲーム?

 スーパーファミコン用ソフト『平成 新・鬼ヶ島 前編』『平成 新・鬼ヶ島 後編』は、任天堂が1997年12月1日に発売したゲームです。

 でも、元々は、1996年に当時に任天堂がサテラビュー(懐かしい!)という衛星放送を使ったゲームのデータの配信とゲーム番組を放送を行っており、そこでデータ配信を同時に行う衛星ラジオ番組として、放送された『BS新・鬼ヶ島』という作品が原型となっている作品です。

 なかなか込み入っていて、わかりづらいのですが、その『BS新・鬼ヶ島』を、当時コンビニエンスストアのローソンの端末Loppiで提供されていた、ゲームソフトのデータの書き換えサービス「ニンテンドーパワー」専用のソフトとしてリメイク・アレンジし、ファミコン版(ディスク版)の『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』を収録して1997年12月に配信したのちに、さらに同内容のものを翌年1998年5月23日にROMカセット版として発売しました。

 後年、2010年にWiiのバーチャルコンソールで、2014年にはWiiUのバーチャルコンソールで配信された。

 物語としては「鬼ヶ島」のみならず、「浦島太郎」や「花咲かじいさん」など、さまざま日本の昔話のエッセンスがパロディのようにちりばめられつつ、独自の物語を構成しており、ストーリーの完成度も高いアドベンチャーゲームになってまた、また、前編、後編ともにある条件をクリアーするとファミコン版の『新 鬼ヶ島』が遊べるという仕様になっています。

 ファミコン版『新 鬼ヶ島』との関係は、ファミコン版の物語の以前の物語と、登場キャラクターの外伝的なストーリーを明らかにした内容になっています。

平成 新・鬼ヶ島 前編 プレイ映像(Nintendo公式チャンネル)

平成 新・鬼ヶ島 後編 プレイ映像(Nintendo公式チャンネル)

「エストポリス伝記II」はどんなゲーム?

 『エストポリス伝記II』は、1995年にタイトーから発売された、スーパーファミコン用の、RPGです。前作『I』は同じくスーパーファミコン用RPGとして1993年に発売されていて、その100年前の物語。ゲームシステムは、いわゆる2Dの斜め見降ろし型のコマンド選択式RPGです。『ドラクエ』と『FF』を足したような画面で、まさに王道RPG」という気配を漂わせています。(今現在インディゲームで作られていそうな感じ!)

 『I』では伝説の英雄マキシムの子孫が主人公で、虚空島戦役でマキシムが倒したとされる四狂神(恐怖神ディオス、殺戮神エリーヌ、混沌神アモン、破壊神ガデス)の復活を阻止する物語が描かれたのですが、この『II』では100年前四狂神を倒したとされる英雄マキシムが主人公の物語となっています。

 登場キャラクターは、主人公でモンスターハンターのマキシム、マキシムに思いを寄せ、共に旅立つ武器屋の女性ティア、剣士のガイ、王立軍の指揮官で魔法剣士のセレナ、王子の側近で剣の達人ハイデッガ、科学者のレクサス、エルフの女性アーティなど。個性豊かなキャラクターたちが登場し、時には彼らの人間関係やエピソードも描かれます。

 なお、海外版の名称は、『I』に登場するヒロイン(主人公の幼馴染)のルフィア(Lufia)がタイトル名で『Lufia』となっているため、『II』の海外版タイトルは『Lufia II』。ナツメ(現ナツメアタリ)が販売していました。

 また『エストポリス伝記』シリーズは、当初から三部作という発表がなされていたが、残念ながら『III』は発売されておらず、一部のファンの間では『III』の発売が待望されている、という根強い人気を誇る作品で、シナリオ同様、音楽についても評価が高い作品です。まさに「隠れた名作RPG」というのにふさわしい作品と言えるでしょう。

「エストポリス伝記II」のプレイ映像(実況)

「エストポリス伝記II」(クリア動画)

ちなみに宇野昌磨選手も大のゲーム好き!!

 ちなみに、男子スケート・日本代表選手の宇野昌磨選手も、じつはゲーム好きとして有名で、『スマブラ』の腕はプロレベルとも言われています。その発端となったのは、以下で紹介するYouTubeの番組(「ケプトの定時退社」(SmashlogTV)に出演し、『スマッシュブラザーズ』のゲーマーでYouTuberのケプト氏と『スマブラ』の腕前を披露したことがきっかけ。

 また、宇野昌磨選手は、それ以前から趣味について聞かれて回答する場合、必ずゲームを挙げており、さらに「課金は負けではない」と発言するなどしていて、この発言はスマホゲーマーたちの間では名言とされています。

 宇野昌磨選手は、『大乱闘スマッシュブラザーズ』の腕前がすごいことも有名ですが、以前から『荒野行動』などの課金プレイしていることがスケートファンに知られていたので、今回の羽生選手の発言は、「昌磨と一緒にしないでね」という意味合いもあったのかもしれません。

 また、宇野昌磨選手は、自身のYouTubeチャンネルを持っているので、いずれゲーム実況も始めるではないか? という期待もされているようです。

 …というか、もう、これは、羽生選手と宇野選手が一緒にゲームチャンネル初めてもいいんじゃね? っていう感じですね!!(その時はぜひ当サイトもお手伝いさせていだきたいところですw)