【ハナペン野球教室】コーチは必読!ピッチングのメカニズムを知るためのバイブル!

2021-02-02ハナペン野球教室,

 自分が読んでとてもためになった本で、人体の投球のメカニズムを、図解を豊富に交えながら解き明かした本です。

 1998年に発行されてから、20刷を数えているので、おそらく多くの指導者にも読まれている本だと思います。なので、正直なところ、自分はこれを読んでない、あるいは知らないコーチや監督はヤバイんじゃ…、とちょっと思ってます。

ピッチングの正体」(手塚一志 著/ベースボール・マガジン社 /定価2000円+税)

 静止状態のボールが、どうしたら、数秒の間に140km超えるスピードに加速させられるのか? という仕組みを、具体的かつ分かりやすく解き明かしてくれます。

 主に「二重回旋」運動こそがピッチングの正体とも言える、中心的なメカニズムで、一般に考えられている「二重振り子」運動はまったく違う加速方法であることが説かれています。

 また、アンダースローでもオーバースローでも共通の、ボールを投げるために必須の動作(エッセンシャル・モーション)があり、そこをポイントとしてしっかり見ることが重要、ということなども書かれており、人体にとって普遍的な運動原理に基づいて提唱されている、NMP(New Motion principle:新運動原理)がわかりやすく説明してあります。

 自分が現役の選手だったころは、まだ出ていなかったことが残念です。そのころにこのNMPを知っていれば、もっといいピッチャーになれたのかも…!? と思わずにはいられませんでした。

 ピッチャーになりたい人、ピッチャーを育てたい人はもちろんですが、野球の基本がキャッチボールだとするなら、野球がうまくなりたいあらゆる人、ケガをせずに野球を続けたい人等にも、読んでもらいたい1冊です。

とくに少年野球のお父さんコーチには、必読の本です。

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