【オヤジでもわかるゲームな話(アーカイブ44)】 2018年に一番売れたゲームは…!? 2018年年間TOP20発表!(2019年1月)

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2018年もっとも売れたゲームは『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』

※この記事は、東京中日スポーツさんにて連載していた「オヤジでもわかるゲームな話」の原稿を元に加筆や修正を行い、再掲載するものです。

 ゲームメディアのファミ通で知られるGzブレイン(現・KADOKAWA Game Linkage)は、週刊ファミ通の誌面にて、2018年の家庭用ゲームソフトの年間推定販売本数のランキングを発表した(別表参照)。
 ファミ通調べのランキングデータによると、2018年の家庭用ゲームソフトでもっとも多く売れたタイトルは『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』(任天堂)で、年末の発売ながらあっという間に236万本を売り上げた。同タイトルは、年末にこのコーナーでも紹介した、発売元の任天堂のみならず、さまざまな人気ゲームから総勢70人以上のキャラクターが登場する、ゲームファン待望のNintendo Switch用のアクションゲームだ。記事でも書いた通り、ゲーム業界や世界のゲームファンを挙げての“お祭り”のようなタイトルなので、ある意味では当然といえば当然の結果と言ってもいいだろう。
 売上本数の第2位は、カプコンが誇る人気アクションゲーム『モンスターハンター』シリーズの最新作『モンスターハンター:ワールド』。1月に発売され、世界中で大人気となった、巨大なモンスターと戦う狩猟アクションゲームだ。久しぶりの据え置きゲーム機での発売で、大迫力かつリアルな生態を持つモンスターたちにしびれたファンも多かったことだろう。また、3位はご存じ国民的ゲーム『ポケモン』シリーズの最新作で『ポケットモンスター Let’s Go!ピカチュウ・Let’s Go!イーブイ』がラインクイン。今作はNintendo Switchでの発売で、グラフィックが大幅にパワーアップし、かつ人気アプリの『ポケモンGO』とも連動する意欲作だ。
 4位の『スプラトゥーン2』、5位の『マリオカート8 デラックス』はいずれも2017年発売のNintendo Switch用ゲーム。両タイトルともに累計の推定販売本数は200万本を超えており、Switchの定番タイトルとして2年間に渡り、売れ続けていることがわかる。
 全体的にみると、20位までに任天堂のタイトル11本もランクインし、TOP20の半数以上を占め、Nintendo Switchの人気ぶりが反映されたランキングと言えそうだ。一方、PS4のタイトルは『モンスターハンター:ワールド』(カプコン)、『コール オブ デューティ ブラックオプス4』(SIE)、『Marvel’s Spider-Man』(SIE)、『実況パワフルプロ野球2018』(KONAMI)、『Judge Eyes:死神の遺言』(セガ)の5本がランクインし、大手ゲームメーカーの主力タイトルが並ぶことからも、PS4プラットフォームのジャンル、バラエティの充実ぶりが見て取れる。
 この20位までのタイトルを眺めながら、2018年のゲームシーンを振り返るもよし、また、気になるソフトがあったら、遊んでみるもよし。ここに並ぶタイトルにハズレはないし、発売から時間が経って、値段的にも買いやすくなっているものもあるので、一考の余地アリだ。

2018年 ゲームソフト販売本数TOP20(ファミ通調べ)

(集計期間:2018年1月1日~2018年12月30日)

順位ハードタイトルメーカー発売日価格(税抜)ジャンル推定販売本数累計販売本数
1Switch大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL任天堂2018/12/7¥7,200アクション2,360,6552,360,655
2PS4モンスターハンター:ワールドカプコン2018/1/26¥8,980アクション1,962,2211,962,221
3Switchポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go!イーブイポケモン2018/11/16¥5,980RPG1,253,6771,253,677
4Switchスプラトゥーン2任天堂2017/7/21¥5,980TPS1,122,3242,874,420
5Switchマリオカート8 デラックス任天堂2017/4/28¥5,980レース926,5532,030,297
6Switchスーパー マリオパーティ任天堂2018/10/5¥5,980ボードゲーム・アクション764,853764,853
7Switch星のカービィ スターアライズ任天堂2018/3/16¥5,980アクション664,815664,815
8Switchスーパーマリオ オデッセイ任天堂2017/10/27¥5,980アクション575,9261,900,206
9SwitchMinecraft日本マイクロソフト2018/6/21¥3,600コンストラクション525,045525,045
10Switchゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド任天堂2017/3/3¥6,980アクション・アドベンチャー491,6481,179,692
11PS4コール オブ デューティ ブラックオプス 4ソニー・インタラクティブエンタテインメント2018/10/12¥7,900FPS479,511479,511
123DSポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーンポケモン2017/11/17¥4,980RPG429,6722,433,279
13Switchマリオテニス エース任天堂2018/6/22¥5,980スポーツ376,366376,366
14PS4Marvel’s Spider-Man(スパイダーマン)ソニー・インタラクティブエンタテインメント2018/9/7¥6,900アクション・アドベンチャー303,994303,994
15Switch太鼓の達人 Nintendo Switchば~じょん!バンダイナムコエンターテインメント2018/7/19¥6,100リズムゲーム270,415270,415
16PS4実況パワフルプロ野球2018KONAMI2018/4/26¥7,980アクション252,297252,297
17SwitchNintendo Labo Toy-Con 01: Variety Kit任天堂2018/4/20¥6,980その他226,845226,845
18PS4JUDGE EYES:死神の遺言セガゲームス2018/12/13¥8,290アクション・アドベンチャー224,048224,048
19Switchドンキーコング トロピカルフリーズ任天堂2018/5/3¥5,980アクション222,025222,025
20Switchマリオ+ラビッツ キングダムバトル任天堂2018/1/18¥5,980シミュレーション・アドベンチャー213,453213,453

※集計期間:2018年1月1日~2018年12月30日 ファミ通調べ
※販売本数はすべて推定です。

TOP3はこの3タイトル!

1位
大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL

236万655本

2018年12月7日発売なので、集計期間が1ヵ月弱という短い期間に236万本(推定)以上を売り上げた。幅広いゲームユーザーからアツい支持を集めた。

2位
モンスターハンター:ワールド

196万2221本

2018年の幕開けを飾った超大作アクションゲーム。「ひと狩りいこうぜ」の掛け声でのマルチプレイが定番。196万本を超え、200万本に迫る大ヒットに。

3位
ポケットモンスター Let‘sGo! ピカチュウ・Let’s Go!イーブイ

125万3677本

ご存じ『ポケモン』シリーズの最新作(当時)、Nintendo Switch用ソフトになって大幅にパワーアップ! 『ポケモンGO』との連動も楽しめる、本格派RPGだ。

※ちなみに『ポケットモンスター Let’s Go!イーブイ 』のパッケージはこちら。

4位以下のタイトルについて

 4位の『スプラトゥーン2』は、2017年の発売タイトルながら、2018年にも112万本を売り上げて4位にラインクイン! 累計販売本数は287万本(当時・2019年1月)以上で、Switch本体の売上を長期間にわたり、けん引した。

 『スプラトゥーン2』同様2017年発売の『マリオカート8 デラックス』が92万本以上を売り上げ、5位に。こちらも累計販売本数は203万本を突破!(当時) 任天堂のSwitchタイトルが軒並みミリオン以上を達成。

 また、『スーパーマリオパーティ』(6位)、『スーパーマリオ オデッセイ』(8位)、『マリオテニス エース』(13位)とマリオシリーズは、大安定の人気ぶり! マリオシリーズではないが、『 マリオ+ラビッツ キングダムバトル 』 も20位に入っているので、20位までにマリオ付くタイトルだけで5本、マリオがキャラクターとして登場するタイトルは6本。ドンキーコングもマリオファミリーといえるので、『ドンキーコングトロピカルフリーズ』も 広義のマリオ関連タイトルに含めると、7本が『マリオ』関連作品ということになる。

 一方、ソニー・コンピュータエンタイテインメント(SIE)も『コール オブ デューティ ブラックオプス 4』、『Marvel’s Spider-Man』の2本が上位にランクインし、カプコンの『モンスターハンター:ワールド』、KONAMIの『実況パワフルプロ野球2018』、セガの『JUDGE EYES:死神の遺言』など、サードバーティーの強力なPS4タイトルがひしめく中では大健闘していると言えるだろう。

 ということで、任天堂のSwitchタイトルと、サードパーティーを含めバラエティに富むPS4タイトルが、それぞれ上位を埋め尽くした2018年の売上ランキングだった。