【TGS2019】データいろいろまとめ! 出展国・タイトル数などを昨年と比較してを分析! …してみたらいろいろ見えてきた話
TGS2019に行ってきたので、いろいろまとめておきます。まずは、公式に発表されたデータから。
東京ゲームショウ2019 開催概要
出展社数 : 655社 (昨年:668社)
出展小間数 : 2417小間 (昨年:2388小間)
出展社の国・地域: 40 (昨年:41)
出展タイトル数 :1522タイトル(昨年:1568タイトル)
とのこと。
出展社数は、前年比で98%。同様に、
出展小間数は、103%
出展社の国・地域は、97.6%(ただマイナス1国)
出展タイトル数は、97%
って感じですね。無理やり小間数が入ってるので、小間数は拡大してますが、あとは微減。まあ、ほぼ横ばいな感じでしょうか。
ちなみに、マイナス1か国が気になったのでどこの国なのか調べてみました。
昨年の参加国は、
TGS2018 出展国
区分 | 国・地域数 | 出展国 |
アジア・オセアニア | 18か国・地域 | アラブ首長国連邦、イスラエル、イラン、インド、インドネシア、オーストラリア、韓国、カンボジア、シンガポール、タイ、台湾、中国、フィリピン、ベトナム、香港、マカオ、マレーシア、日本 |
北中南米 | 6か国 | アメリカ、アルゼンチン、カナダ、チリ、ブラジル、メキシコ |
欧州 | 17か国 | イギリス、オランダ、オーストリア、クロアチア、スイス、スウェーデン、スペイン、セルビア、チェコ、ドイツ、ノルウェー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ラトビア、ルーマニア |
今年は、というと。
TGS2019 出展国
区分 | 国・地域数 | 出展国 |
アジア・オセアニア | 18か国・地域 | アラブ首長国連邦、イスラエル、インド、インドネシア、オーストラリア、韓国、サウジアラビア、シンガポール、タイ、台湾、中国、バーレーン、パキスタン、フィリピン、ベトナム、香港、マレーシア、日本 |
北中南米 | 5か国 | アメリカ、ウルグアイ、カナダ、チリ、ブラジル |
欧州 | 16か国 | イタリア、イギリス、オランダ、オーストリア、キプロス、クロアチア、スウェーデン、スペイン、セルビア、ドイツ、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ルーマニア、ロシア |
アフリカ | 1か国 | エジプト |
…となっていて、単純に1か国減ったわけじゃないことがわかります(増えたところは太字にしました)。でも、去年はゼロだったアフリカからエジプトが参加してたり、とか。アジア・オセアニアと北中南米、欧州ともに数か国が入れ替わっていることがわかります。
ということで、これを見比べると…
2018年・2019年の参加国と不参加国の比較
2018年参加 2019年不参加 | 9か国 | イラン、カンボジア、マカオ/アルゼンチン、メキシコ/スイス、チェコ、ノルウェー、ラトビア |
2018年不参加2019年参加 | 8か国 | サウジアラビア、バーレーン、パキスタン/ウルグアイ/イタリア、キプロス、ロシア/エジプト |
ということがわかります。ここでの増減̟±1 というのは、誤差の範囲内かもしれません。
が、イタリアやロシアが、昨年不参加っていうのは驚きますね。
痛いのは(って俺の主観ですが)、アルゼンチンやメキシコ、スイス、ノルウェーあたりの不参加ってところ。マカオ、イランあたりも、国内の情勢でしょうか。日韓関係はいまかなりよろしくないですが、韓国はTGSにはしっかり参加し続けていて、意外にゲーム業界的にはあまり影響がないようです。
また、今回エジプトがアフリカから参加してますが、今後はアフリカ、中東の国々が増えていくとよい感じなのかもしれません。
ふと思ったのは、毎年名古屋で開催されているワールドコスプレサミット(WCS)に参加していて、TGSに不参加な国がけっこうあるなあ(メキシコは前々回優勝してる強豪国です)、と思ったのですが、コスサミに参加しているところは、日本のゲームやアニメを楽しんでいる熱烈なファンがいるはずなので(まだ市場が小さいのかもしれないけど…)、今後市場が伸びていくと思われ、そういう意味では、あらたにTGSに参加・出展する国になっていく可能性がありそうです。
ということで、WCS加盟国で、TGS2019に出展していなかった国は、
ブルガリア、コスタリカ、デンマーク、クウェート、メキシコ、ミャンマー、ポルトガル、プエルトリコ、南アフリカ、スイス、トリニダード・トバゴ
の12か国でした。(※ただし、プエルトリコ、クウェートは加盟はしているが、2019年の参加はなし)このあたりの国に営業をかけるとよいかもしれません(←適当)。
出展タイトル数の増減についての考察
それから、出展タイトル数(のカウントの仕方)についても補足しておくと、出展タイトル数にはグッズも含まれているようです。グッズの点数は、かなり影響が大な気がしたので、調べてみたら、
2018年 224タイトル
2019年 313タイトル
…と、案の定、グッズのタイトル数はかなり大幅に増えていました。なので、グッズを含まない、ゲームタイトル数は、もっと減っていることがわかります。グッズを抜いたタイトル数を比較すると…
2018年 1344タイトル
2019年 1209タイトル
となり、130本以上も減っていました。まあ、タイトルが増えればよい、というわけでもないので、一概にはなんともですが。
また、プラットフォーム別でも見ると
iOS、Android、その他のスマホ、Switch、3DS、Xbox One、PC、Steamなどが減っている中、タイトル数が前年よりも増えていたのは、PS4、Xbox One X、PCブラウザゲーム、PS VR、Windows MR、VRその他、でした(その他(物販ほか)はもちろん増えていますが)。
さらにジャンルでもみると
アクション、パズル、アクション・シューティング、アクション・ロールプレイング、アクション・アドベンチャー、レーシング、その他(ジャンル)が軒並み減っている中、増えているジャンルは、シミュレーション、アドベンチャー、スポーツ、シューティング、開発ツール、周辺機器、その他(グッズ)(=前述)でした。
本数云々よりも、アクションやパズルが多かった時代から、よりゲーム性が多様化したり、物語性や、じっくりと遊べる奥行きが広がっている、といえるかもしれません。
ゲーム好き、野球好き、ロック好き、餃子とビールとカレーも好き、ハナペンマンです。
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