【ハナペンマンのゲーム日記】その14　『おねだり将棋』を遊んで思ったこと

2020-05-282020-12-21その他のゲーム,ゲーム会社,ハナペンマンのゲーム日記

　はい。『教えておねだり将棋』を買ってみて、いろいろ驚いた、という話です。

　まず、ひとつ目はちょっとエッチというか、若干セクシ―だった！！　っていうことです（対象年齢はCERO：D の17歳以上でした）。いわゆる裸とかはぜんぜん出てこないですよ。でも、ポーズとか服装とか、セクシーです。いわゆる「谷間」とか「ふともも」とか…。

　でも、そういうわけなので、息子に（将棋ソフトを）「買った」と言えないです。絶対ナイショにします。墓場まで持っていくしかない！！　って、どんなゲームだよ！！（笑）

　ふたつ目は、3人の女の子と対戦できるわけですが、その女の子たちがとんでもなくひどい手を打ってきて、その上「おねがい！」って言って「待った」をしてくるのです。うそだろ！？　っていうくらい悪い手を打っておいて、「待った」をガンガンかけてくるので、いちいち「待った」をしてあげてる（＝好感度を上げる）という、ユーザーサービスになっていること（＝メリットとデメリットが両方用意されている）。将棋のAIを強くする方向に長年進化をし続けていた「将棋ゲーム」としては、かなりの革命だと思いました。

　また、勝ちたければ、そのひどい手を「待った」させずに打ってもいいし、待ってあげてもいいので、プレイヤーに遊び方の幅を与えて、ゆだねているわけです。そこには遊び方として自由があるし、プレイヤーはむしろ選択を迫られます。勝負を取るか、女子にいい顔を見せるか。女子に対しても「甘く」もなれるし、「きびしく」もなれる。そこがいい。選択させることで、プレイヤーが勝手にそこに意味を見つけますよね。

　それから、３つ目は、これも結構驚いたんですが、女の子一人一人との対戦については、３つのモードが用意されている…ように見える──個人レッスン、特別レッスン、秘密レッスン──という衣装が違うモードが写真付きで用意されている　…のですが、このうちの２つは、追加で課金しないと遊べない！！　ということ。だから、815円払って買ったんだけど、ひとつの衣装でしか対戦相手してくれないんですよ。でも、ほかの写真、対戦も選べるかのように、画面上は用意されていて、じつは課金（追加DL）しないと遊べない。

　といっても、一人500円程度で、まとめて買うと1000円でオトク！！　でも、この時点で元々のソフト代(815円）より高い！！　っていう課金方法と値付けが絶妙！！　

　これは、なかなか勉強になりました。だって、815円でソフト買っても（じつは一時期、100円で売ってたらしいのですが）、ほかの衣装の画像も見たいから、1000円で3人分×2衣装だったら、買っちゃいますって。すごい商売上手だなあ、と思いました。

　さらに、4つ目。将棋の対戦中、「待った」以外にも、「ヒント」を教えて！　ってお願いしてくるんです。つまり、こっちが相手の次の一手について、何を打てばいいのか、教えてあげられる（指定できる）。だけど、どんな手を教えてあげても、「教えてくれて、ありがとう！」っていう反応になるので、とんでもない悪手を教えてあげて、感謝してもらって、好感度まで上げた上に、ひどい手を打たせることができてしまう。これは、とんでもなくヘヴィな仕様です。罪悪感すら覚える。なので、ついついちゃんといい手を教えてしまいます。でも、これは、まさに”生き方”すら問われているような、衝撃でした。

　それからもうひとつ、５つ目。写真と動画の数が多いので、ある程度写真が増えてくると、1手1手で写真が変わる感じになり、おまけにボイスがあるので、ただ静止画像が変わるだけなのに、1手ごとにすごくリアクションがある感じがすること。しかもセリフが「そこはダメ」とか「もうがまんでいないよー」とか「どこが弱いのかな」とか意味深なことを言ってきたり、「待った」や「ヒント」のお願いに応えると「だからキミのこと大好きなんだよ」みたいなことを言ってきたり、なかなか思わせぶりで、いいです。

　ってことで、『おしえておねだり将棋』はなかなか衝撃的なゲーム体験でした。ちなみに、パブリッシャーは、シルバースタージャパンという、岐阜にあるメーカーさんです。銀星将棋とか、それ以外にも囲碁、麻雀ソフトなど、いろいろなゲームを出している会社です。

　あ、あと、ついでに言っておくと、ヒントシステムっていうのがあって、ユーザーが考え込んでいると、コンピューターが、プレイヤーにもちゃんと次のおススメの一手を教えてくれます。なかなかちゃんとした手を提示してくれるので、将棋初心者でも女子たちに勝てます。なかなか万全な作りです。

　それから、３人の将棋初心者の女子たちは、コスプレイヤーさんたちだそうで、花宮いのりさん、さとう愛理さん、兎乃結衣さん、という女子たちでした。

・教えておねだり将棋 Webサイト
https://onedari.jp/release_20190221.html

・教えておねだり将棋プロモーションビデオ（YouTube）