【黒猫と見る海外ドラマ】『REIGN/クイーン・メアリー〜愛と欲望の王宮』

黒猫と見る海外ドラマ

まず魅了されるのは、「美」

相関図なんて多少理解できなくても構わない←オイw

出演者はだいたい美しい。イケメンor美女。
その美しい人々が身につけるドレスやティアラ、アクセサリーも美しい。

髪型やヘッドピース(キラキラカチューシャとかね)、ドレスなど、とても豪華で見ていて本当に楽しい。

美の宝石箱や!

言うまでもないが主演メアリー役のアデレードケイン。言っちゃったよ。

話数を重ねるごとに美しくなって行くのは、演出だろうか。

いまちょうど、東京上野の森美術館で

KING &Queen展をやっている。

イギリス王室の歴史についてであるが、歴史の流れから、メアリーの肖像も見ることができた。(私はもちろん鑑賞済み♡)

また、このドラマは途中からスコットランド女王メアリーと、イングランド女王エリザベスの主人公2大立てといっても過言ではなくなる。観たけど過言だったよ!と言う苦情は受け付けない

ドラマを見終えてからKING&Queen展に行った私は、ドラマと重ねてかなりニヤニヤしながら(変態か)楽しめたけど、会期が1月11日までなので、クイーンメアリーのドラマをより味わいたい方に早めに鑑賞することをお勧めしたい。

ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー所蔵 KING&QUEEN展 ―名画で読み解く 英国王室物語―
ちなみにコロナ感染対策はしっかりしてあり、アルコールと検温はもちろん、時間帯ごとに入場可能人数も決められているが入れ替え制ではないのでご安心を。

さて、「歴史」に触れたので話を「美」から「歴史」に変更したいと思う。
多くの歴史物作品がそうであったように、クイーンメアリーもまた、映像美で年表をなぞるだけの作品ではない。

メアリーやフランソワが10代に見えない(笑)と言う点を除けば、全て歴史に記された通りであるが、年表の隙間を埋める日々の出来事や感情の機微、伏線の回収など、我々が知る歴史にどうして「成った」のか、の解釈が非常に面白く、よく出来ている。話数が進むごとに∑(゚Д゚)エェッ?!が増え、一気に見てしまったこの

『REIGN/クイーン・メアリー〜愛と欲望の王宮』

最初はREIGNを何気なーくレインと読んだけど、綴りは雨ではない。

「治世」「統治者」と言う意味だと知ったあとだったから、たまたま並行して観ていたドラマ「スーパーガール」シーズン3の敵キャラ「レイン」も字幕ではカタカナだったけど、支配者、または統治者の意味なのだろうと気づく事ができた。

そして副題に、愛と…欲望の…

メアリーは「結婚に個人の幸せを求める権利は女王には無い」と語っているが、

かの白鳥春彦先生は、著書「愛をみつける」の中でこう語っておられる。

「愛の望みはすぐに生まれるが、愛そのものは、しかし、すぐには生まれてこない」

メアリーは短い人生の中で多くの恋をして、愛を捧げた。けれどそれは全て、自分の国、スコットランドを愛すればこそ。

私もこんな女王様がほしいわ…(または上司)

そして最終話の、その最後で、波瀾万丈な人生のメアリーが何を望んでいだと描かれたか、ドラマを完走したご褒美が待っている。


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