【審判入門】これだけ覚えておこう! 初めての球審<やることリスト>(※追記:アフターコロナ仕様についても記載しました)※エクセル版DLも可能です
少年野球のコーチがやらないといけない仕事のひとつに、試合での球審があります。しかも、公式戦となると責任重大です。ときには、両チームの監督から抗議を受けることもありますよね。
でも、誰かがやらないと、子供たちも試合ができません。ってことで、”はじめての球審” を任されたときに、これだけは覚えておこう! ってことを、箇条書きでやることリストにまとめました。(※半分は、自分用のメモでもあります)
(※アフターコロナで変わった部分は赤字で追記しました)
(※記事の最後に「EXCELLの表のバージョン」(ダウンロード可能)へのリンクがあります)
はじめての球審 やることリスト
試合前
・キャプテンを呼ぶ「キャプテン!(集合)」とか
・メンバー表の交換(1枚は相手チームに、1枚は自分か補助審判員等に)
・先攻後攻じゃんけん(勝った方が先攻か後攻を選ぶ)
・試合球を各チーム(または主催者)から受け取る(試合によるが、2球ずつが多い)
・試合開始時間を伝える・確認など
・(遠征先などの場合はとくに)グラウンドルールの確認(※追記しました)
試合開始時
・「(両チーム)ベンチ前」(選手をベンチ前に待機させる)
・「集合!」(ホームベース付近に集める)
(追記:アフターコロナ仕様では、ベンチ前に選手同士が間を空けて並び、そのまま進めることが多いです。その場合は、ベンチ前で以下の試合前のやりとり、あいさつを済ませます)
・「〇〇 対 〇〇 の試合を始めます。」
(グランドルールの説明、「基本フリー」「ラインを越えたらボールデッド」「何かあったら、審判の指示に従って」くらいで。)
・「キャプテン握手!」(※マストではないけど、だいだい言うよね? ※アフターコロナではなし)
(あとは「攻守交替は、駆け足で」とか、夏場は「水分をちゃんと取って」とか。)
「礼!」
(選手がポジションについたら)
・投球練習の球数を指で数える(初回、投手交代時7球、それ以外4球とか)(※守備側のベンチの前で)
(残り1球になったら)「ワン・モア・ピッチ」
(※キャッチャーが声掛けを終えたら)
・(マウンドを指さして)「プレイ」
・試合開始時間の確認(補助審判がやってくれる場合は初回表終了後に確認)
試合中
・(初回表が終わったら)両チームベンチに試合開始時間を伝える
・ストライク・ボールの判定(「ストライク」「ボール」)
・カウントを言うとスムーズ(自分も忘れない、間違いが確認できる)
・1、3塁ベース手前の「ファウルボール」
1、3塁手前の内野フライ「キャッチ」
・ホーム突入時の走者の「アウト」「セーフ」
・ボールデッドになった場合の「ボールデッド」とその後の「プレイ」
・「タイム」のコールと再開時「プレイ」
・無死、1死で1・2塁、満塁時、胸に手を当てて、インフィールドフライ成立条件の確認(審判同士で確認し合う)
・試合球の交換(ピッチャーかキャッチャーに渡す)
・安全や試合ができる状況か、確認(外野に他試合のボールが入ったりした場合、タイムをかけるなど)
・次のイニングに入るかどうか? の判断 → 最終回コール
(※自分は、練習試合なら監督と相談します。公式戦は公式の審判部の方や、補助審判等に時間を確認します)
・ホームベースをきれいにする
・(見逃したり、わからないときは)審判を集めて相談する
・(スイングアピールがあったら)1塁、3塁の審判を指す
・審判メカニクスに基づき(スコアリングポジションにランナーがいない場合)1塁、3塁をカバーする(注1)
※(夏場などに攻撃が長引いた際は)独自の判断で「給水タイムを設ける」などの配慮はした方がよいです(追記しました)。
試合終わり
・最終回の3アウトを取ると、勝手にみんな集まるので…
・「〇 対 〇で、〇〇の勝ち!(です)」
・「全員で握手!」(とか「両チーム握手!」とか言うことが多い)
(※よかったこと、感想など、あるいは注意点などを言うことも…)
・「礼!」
(その後両チームが審判に礼をされることが多いです)
・試合終了時間の確認(公式線で記録する場合など)
(追記:アフターコロナ仕様では、ホームベース付近に選手を集めず、「ベンチ前!」と主審が伝えて、ベンチ前で試合終了のやりとり、あいさつをするのがよいでしょう。)
試合後
・塁審のみなさんに「お疲れさまでした」「ありがとうございました」など
・(難しい判定や、微妙だったところなどを話し合ったり…)
・試合球を両チーム(or 主催者)に返す
・(ピッチャーのボークのこととか、両チームの監督やコーチに伝えた方がよいことを伝える)
…と、だいたい、こんなところではないでしょうか?
はじめての球審やることリスト(エクセル版)DLはこちら
※「はじめての球審やることリスト【エクセル版】」はこちら
まずは練習試合や紅白戦でやってみよう!
ストライク・ボールの判定、アウト・セーフの判定に「ええっ?」っていうのはよくありますが、それ以上に後々まで言われたりするのが「最終回コール」ですよね。それくらい、試合を左右する重要なポイントなので、これはルールや大会の規則にのっとり、1時間くらい経ったら、そろそろですね、とか、両軍ベンチ・監督と話をしておくとよいと思います。(自分は1時間経ったあたりで、確認したりします)
やることも多し、夏は暑いし、文句は言われるし、なかなか責任重大ではありますが、ベンチや塁審ではわからないピッチャーの球の質や回転、打者のスイングの迫力や特徴、表情もわかって、やってみるととてもおもしろいですよね。とくに、最初は練習試合でやってみると、いつもと違う視点から自分たちのチームの選手を見ることができ(打席での待ち方、ステップの位置などがよくわかります)、また、いつもと違う視点からのアドバイスができるので、1度やってみるとよいと思います。
もちろん、ストライク・ボールの判定が安定していると、選手たちも安心してプレイできます。何もよりも、このストライク・ボールのジャッジが一番大事なので、練習の時から審判の位置に立ったりして、感覚を磨くとよいです。自分なりのコツ(?)というか、ひとつの考え方になりますが、打席のバッターの気持ちになって「打てる球」かどうか、という目線でも見るようにしています。また、ストライク・ボールの判定については、試合後に2塁審に感想を聞いてみるとよいと思います。(2塁審はだいたい同じチームのコーチがやることが多いですしね)
最後に、初心者の球審のうっかり忘れがちなものの筆頭が、おそらく”インフィールドフライ”が成立する状況を塁審の方々と確認すること、じゃないでしょうか?(※無死または一死で、ランナーが1、2塁または満塁の時、各審判員が胸に手を当てて、インフィールドフライが成立する状況だよ! とジェスチャーで確認することです)
これは、序盤は覚えていても、中盤や終盤につかれてきたり、熱くてぼーっとしてくるとうっかりしがちなので、頭の片隅に「忘れがちだぞ!」と入れて、覚えておくとよいです。また、2塁審が味方チームのコーチの時は、そのジェスチャーをしっかり出してもらえると助かりますよね。事前にお願いしておくとよいです。
それから、たまにバントの構えの時に高めが辛くなる方がいますよね。バントの時でもストライクゾーンは、あくまでも打つ姿勢のゾーンで判定するのですが、それを間違えてるんじゃないかな? という方がたまにいます。ストライクゾーン、ストライクの定義についても、別の記事(下にリンクがあります)でまとめているので、参考にしてみてください。
自分もまだまだ球審に関してはひよっこで、初心者球審なのですが、リストにまとめたものは見当たらなかったので、まとめてみました。これから球審をやるお父さんコーチの参考になれば、と思います。
注1)
審判メカニクスでは、スコアリングポジションにランナーがいない場合、球審が1、3塁のカバーをします。塁審が外野に打球を追うなど、塁が空いた場合、1、3塁に移動します。(スコアリングポジションにいる場合は本塁にステイします)。
(追記)
※アフターコロナでは、試合前にホームベースに集まるなどの「密」になることは避ける傾向にあります。(ベンチ前で遠くから挨拶、礼をする、など)
※アフターコロナの試合の進め方については、別途書きたいと思います。
(上記、文中に赤字で追記しました)
※審判メカニクスに基づき、1塁、3塁のカバーをすることについて、追記しました。
ストライクゾーン、ストライクの全種類は以下の記事で図解付きで解説しています
あわせてチェック!! 意外と知らないボーク、全種類教えます!!
ボークについては、しっかり覚えておかないと、ピッチャーがなんかおかしな動きをしたなあ、と思っても、なかなか「宣告できない」ということになりがちです。なので、ぜひ一度はボークの全種類を覚えた方がよいと思います。また、塁審にとっても、ボークはランナーの生死にもかかわる重要なジャッジなので、塁審をメインにされる方にも、しっかり覚えてもらいたいです。じゃないと、ずるいピッチャーやいい加減なピッチャーが有利になってしまうので…。
もちろん、低学年では厳しくボークを取る必要はないですが、逆に「それはボークになっちゃうから、こうしないとダメだよ」と教えてあげないといけないので、いずれにしても、ぜひ審判をやる方は覚えてほしいところです。
自分の経験上、ボークがちゃんと取れる審判はかなり少ないです。なので、「ボーク」がちゃんと取れたり、まずはピッチャーに注意したり、教えてあげられると、「あ、この審判はちゃんとしてるな」と思ってもらえます。(そうすると、相手チームからも舐められなくて済みます!)
あと、ついでに言っておくと、塁審の時でも、インフィールドフライが成立する条件を毎回合図で出していると、「さすが!」と思われたり、球審から感謝されたりしますので(というか、球審は忙しくて、けっこううっかりすることがあるので)、確認の合図を出してあげると、球審と信頼関係が生まれやすくなります。
こちらの記事もぜひチェック!!
【おまけ】こんな記事もありますよー!!
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(参考)
・『MLB The Show』メジャー挑戦日記
https://hanapen.news/category/mlb/
・【審判入門】これだけ覚えておこう! 初めての球審<やることリスト>PART2 【エクセルデータ版はこちら】
https://hanapen.news/2020/10/24/kyuushin2/
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