【ハナペンマンのゲーム日記】その20 『MLBⓇThe Show™ 20』(英語版)の、従来の野球ゲームにはない、超リアルなところとは…!?

2020-12-21MLB THE SHOW 20,ハナペンマンのゲーム日記,家庭用ゲーム

 当サイトには”『MLB The Show 20』メジャー挑戦日記”という連載コーナー(ブログ)がありますが、今日は挑戦日記ではなくて、いちプレイヤーとして『MLB The Show 20』(英語版)(以下『MLB TS20』)を遊んでみて、気づいたことを書きたいと思います。

 じつは『MLB TS20』をピッチャー視点でやり込んだ結果、いちばん驚いたのがこれなんです(今現在自分は『MLB TS20』の”ROAD TO THE SHOW”モードは、2020年のシーズンから初めて、2027年頃までプレイしています)。

 なので、けっこう遊んでから、やっと「えっ!?」って気づいたことなんですが、『MLB TS20』で驚いたのは、じつは審判の個性というか、判定の揺らぎがあることです。ストライクゾーンに。

 今までの野球ゲームには、この要素はなかったんじゃないか? と思います。コンピューターがデジタルに判定しているから、ミスジャッジはゼロにできるし(当たり前だけど)、今までの野球ゲームは実際にそうだったと思います。審判の判定には間違いがない。それが当たり前。

 なのに、この『MLB TS20』では、審判の判定ブレるんです。「今のは絶対ストライクゾーンに入ってたけど? なんでそこボールなの?」ってことが起きる。 ゲーム内の機能として、今起きたプレイをスロー再生したり、停止させて確認することもできるのに、あえて審判がちゃんと人間っぽく、間違えたり、際どい球は取ったり取らなかったりするんです。

 なので、当然のごとく『MLB TS 20』では、ちゃんとアナウンサーが「今日の審判が誰か」ということも中継中にしゃべっていて、その時はカメラが審判(主審)にクローズアップします。試合が始まって、まだあまり時間が経ってないタイミング(1、2回だと思う)で、ちゃんと審判を紹介するし、ゲーム的にも審判が誰だったか、試合の記録として残されます。これは、”審判”を、野球を構成する重要な要素のひとつとして、ちゃんと見ている、ということだと思います。

 で、だからこそ、これはリアルだなあ、と思うのが、審判によって、あるいは同じ審判でも、ミスジャッジというか、際どいコースの判定にブレがあるんです。ピッチャーを操作しているときは、まさにこれが油断ならなくて、「インコース高めのコーナーに決まった! よし三振だ!」と思ったら、審判がとってくれない! ってことが起きる。しかも、「さっきはそこ取ったのに!」ってこともたまにある…。それも、まれに起こるんです。ごくごく、たまに、なんです。いつも、ではないんです。

 でも、ってことは、「パーフェクトまであと一人! やった三振だ! え、ボール? フォアボール? ウソでしょ!?」みたいなことも起きる可能性があるわけです。

 あと、気のせいかもしれないけれど、三番四番の主軸バッターとか名打者が見逃したら、ボールにしてない? みたいな、昔の「ONボール」(王ボール、長嶋ボール)みたいなことも少しある気がするんですよね。(仕様としては、ないのかもしれないけど、そう思わせる何かがある気がする…)

 最初は、審判に、そんな要素があることに気づかず、気づいた時は「なんだよ、このくそ審判! ふざんな!」って思って、審判の名前をメモったり(笑)、リプレイを再生してホームベース上をボールが通過しているところで停止して、(アングルも変えられるので)真上からそのボールの位置を撮影して証拠として残したりしてたんですが(笑)、(ゲーム中の時間で)何年も遊んでいると、じつはこの要素が、ピッチングを惰性的な操作に陥らせない工夫なのでは? とも思い始めました。

 しかも、そういう時のピッチャーの表情が、少し変わったりするんですよ。微妙に。グラブで鼻をこすったり、ちょっと後ろを向いて一息入れてみたり、ややムっとした顔をしてみたり、審判にジェスチャーで「今のはずれてた?」とか「高さ? コース?」とか聞いてるようなしぐさをしたり、します。(ここも、じつはスゴイところです。ピッチャーのしぐさ、もね!!)

 この要素によって、ピッチングが対打者だけでなく、また味方のキャッチャーとのやりとりだけではなく、審判も味方につけるとか、外は取らないけど中は取るの? とか低めのカーブは取るの? という、対審判的な要素をはらんでいるのです。その審判独自のストライクゾーンを探っていく楽しさというか。かなり高度なピッチングがゲーム中に再現されている、と言えます。

 ピッチャー側の対応としても、今と同じコースに続けて投げてやるぞコンニャロー、って思って投げる時とかもあります。そういう、本当の野球の中にある、”ピッチングあるある”が、見事に再現されているんです。なんというか、ピッチャーとしての意地みたいなものまで、持ち出さざるをえないというか…。

 この奥の深さは、かなりすごいと思うんですよね。

 自分の場合は、とくに(ROAD TO THE SHOWモードで)メジャーに上がってから5、6年くらい投げて、打者との駆け引きも、ある程度慣れてきたところで、まさにこの審判との駆け引きもおもしろいなあ、と思うようになりました。

 ってなわけで、この『MLB TS 20』はなかなか侮れないゲームなんです。

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・『MLB THE SHOW 20』メジャー挑戦日記
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・【NEWS】メジャーリーグを完全再現した『MLB® The Show™ 20』(英語版)が今年も発売に!メインビジュアルはシカゴカブスのハビアー・バイエズ選手!
https://hanapen.news/2020/04/01/mlb-ts20/

・『MLB® The Show™ 20』のメインビジュアルを飾る、ハビアー・バイエズ選手ってこんな選手!!
https://hanapen.news/2020/06/20/baez/

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(参考)

【審判入門】これだけは覚えておこう! 初めての球審<やることリスト>

続く