【NEWS】広島県がITベンチャー企業誘致に超本気!! 最大2億円の支援!!　社員や家族にも支援金!!　こりゃもう行くっきゃない!?

2020-11-14NEWS

　広島県は、ITベンチャー&スタートアップの企業を誘致するため、最大で2億円ものサポートがある、企業誘プランを公表し、移転する企業や広島県で短期プロジェクトを実施する企業を募集中だ（エントリーは、2021年2月まで）。今回は、この「広島で働く」というプランの詳細について、お伝えしたい。

「広島ではたらく」ってどういうこと!?

　広島で企業活動をしてもらう、ということについては、

１）ずっと広島県　
２）ちょっと広島県　

の2種類のスタイルがある。

「ずっと広島県」　は本社の移転を伴うスタイル

　 会社の本社機能のすべて、または一部を広島に移転する、つまり、「オフィスのお引越」を支援するプランで、そのため、移転に伴う費用を最大２億円まで支援する、という、とんでもない支援策を用意。

　 オフィスの改装費用やオフィス機器の購入、新規採用のための人材紹介手数料などを50％サポート。また、広島県内に移住することになる社員と、その家族1人あたり200万円を会社に対して提供する。

　代表者の移住については、さらに手厚い支援が用意されていて、最大1000万円を提供するとともに、住居賃料も50％サポートしてくれるのだそうだ。

　また、県内の市や町によっては、オフィス賃料をサポートするエリアもあり、最大60か月、5年間も100％サポートするケースもある、という。すごい！

「ちょっと広島県」は広島を拠点にしたプロジェクト！

　 広島を拠点にプロジェクトを進める、つまり「短期滞在」を支援するもの。

　広島県外の企業がプロジェクト単位で滞在される場合、シェアオフィスやコワーキングスペースなどの利用料を最大3か月分サポートします。「ひろしまサンドボックス」参加企業なら、交通費と宿泊費も実質無料になる、とのこと。

　なお、「ひろしまサンドボックス」とは、「技術やアイデアを保有する県内外の企業や人材を呼び込み、ＡＩ／ＩｏＴ、ビッグデータ等の最新のテクノロジーを活用することにより、様々な産業・地域課題の解決をテーマとして共創で試行錯誤できるオープンな実証実験の場」とのことで、広島県を丸ごと実証フィールドにしていこう、という試み。（詳細は以下を参照のこと）

・ひろしまサンドボックス
https://newnormal.hiroshima-sandbox.jp/

東京の中小企業が「ずっと広島県」で本社を一部移転したら…

　たとえば、東京都のIT系企業（社員数10名）が広島県に本社機能の一部を広島に移転する場合。

社長とその家族（配偶者と子供2名）、従業員2名と家族（配偶者1名と子供１名）が移住したとすると…

１）社長へのサポート

・社長の移住費　　　…500万円（※１）
・社長家族の移住費　…１人200万円✖３人 合計600万円

２）家族へのサポート

・従業員の移住費　　　…１人200万円✖２人　合計400万円
・従業員家族の移住費　…１人200万円✖２ 合計400万円

３）オフィスのサポート

・オフィス賃料　　　　…月20万円　最大16ヵ月（※2）　計320万円
・オフィス内装工事費　…300万円のうち50％助成　計150万円
・機器・家具購入費　　…200万円のうち50％助成　計100万円

上記の １）～３）をすべて合計すると、総額で 2470万円のサポートが受けられる、という。

※1 従業員100人以下の企業：500万円の助成／従業員101人以上の企業：1000万円の助成
※2 市町制度と併用した場合、さらに助成期間が長くなる場合があります。

「ちょっと広島県」で短期プロジェクトをしてみたら…

　こちらでは、大手家電メーカー開発部が3カ月間の短期プロジェクトを行う場合を例に、支援額を見てみよう。

　月5日間・3ヶ月間の短期プロジェクトで、 「ひろしまサンドボックス」のプロジェクトに参加している場合、プロジェクト期間中は自宅のある横浜市から尾道市へ通う、というパターンの試算だ。

　広島県でのプロジェクト参加中は、尾道市内のホテルに月5日間（4泊5日）滞在し、尾道市内のコワーキングスペースで地元企業や学生と一緒に共同作業をするという想定。

１）スペース使用料

・コワーキングスペースのミーティングルーム使用料　… 1.5万円×月5日×3ヶ月　計22.5万円

２）ホテル宿泊費

・宿泊費　…　 １泊 1.3万円×4泊×3ヶ月　全宿泊費の90％を助成　計14万円

３）交通費

・交通費　…　 横浜〜尾道間往復 3.6万円×3ヶ月　全交通費の90％を助成　計9.7万円

上記の１）～３）をあわせると、合計 48.9万円のサポートが受けられる、という。

申込期限は2021年2月末まで（先着順）

　まだ期間はあるが、先着順とのことなので、早めに申し込んだ方がいいだろう。（当ハナペンニュースも、もしかしたら、広島県からお伝えすることになるかもしれない…）

（参考）

・広島ではたらくという選択｜企業ごと移住により最大2億円の移転費用を補助（広島県）
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/office-relocation/