【ルール】これで完璧!! 「ストライクゾーン」と「ストライク」ってちゃんと説明できる?<図解付き & ホームベース等のサイズ付き>(令和4年度仕様に対応)
さすがに監督やコーチのみなさんは、ストライクゾーンがわからないっていう人はあんまりいないと思うのですが、子供たちはけっこう、ちゃんとは知っていない(=定義があいまいだったり、知らない)ことが多いです。なので、今一度、確認しておきましょう!
(2022.4 追記)
※全日本軟式野球連盟(JSBB)は、2022年度からの学童野球(小学生軟式野球)について、これまで一般用よりも小さいサイズだったホームベースを一般用と同じサイズ(ただし、バッターボックスは学童サイズのまま)とすることを決定しました。(詳細はこちら )
基本中の基本「ストライクゾーン」とは?
- ホームベース上の、打者が(バッティングをする姿勢で立った時に)(上は)ユニフォームのズボンの上部と肩の上部の位置の中間(真ん中)の高さから、(下は)ひざ頭の下部まで、の空間
のことです。「脇の下」までではないし、また以前はアマチュア独自のルールで「低めは、ボールがストライクゾーンに完全に入っていないといけない」(ボール1個分高かった)時代があったのですが(自分が学生時代は完全にこっちのルールでした)、今はなくなっています(2009年に変更)。
ゼロからわかるストライクゾーン(図解)(※画像は自由にお使いください)
(追記)
横から見た図を追加しました。上の図で、赤、青、黄色の軌道の投球がホームベース上を通過しているとすると、すべて「ストライク」です。
学童野球(少年野球)では、とくに低学年等では、ピッチャーの投げたボールも山なりで来ることも多いので、実際に黄色の軌道のようなボールはよくあります。このような軌道のボールは、下手をするとホームベース上でバウンドしかねないのですが、ストライクゾーンを少しでも通っていれば、もちろん「ストライク」になります。このようなボールは、バッターボックスの後ろに立っていると、相当打ちにくくなりますよね。
同様に、青い軌道のボールは、打席の前の方に立っていたら、バッターの意図では、頭の上の方を通過するような軌道ですが、ストライクゾーンを通過していればもちろん「ストライク」です。この場合も、打席の前の方に立っていたら、かなり打ちにくいですね。
※こちらの図も、ご自由にお使いください。
「ストライク」とは? →以下の場合はすべて「ストライク」です!!
ストライクゾーンの定義はわかりました。では、次に「ストライク」についても確認しましょう!
- ピッチャーの投球がノーバウンドで「ストライクゾーン」を少しでも通過した場合
- (「ストライクゾーン」に関係なく)打者が投球を「空振り」した場合
- 0ストライク、または1ストライクの時に、バッターが打った打球がファウルになった場合(野手がノーバウンドで捕球もしていない場合)
- 打者がバントをした場合は、ストライクのカウントに関係なく、バントした打球がファウルになった場合(※2ストライク後もストライクとカウントされ、記録は三振になります)
さらに、細かいことですが、少し補足をしておくと、
- ストライクゾーンを通過した投球が打者に当たった場合や、ストライクゾーン内で打者に当たった場合
- ストライクゾーンを通過しそうな投球に、打者がその前で当たった場合
…も、ストライクとカウントされます。なので、ものすごい変化球がストライクゾーンをかすめたあと、打者に当たっても、当然ストライクです。
あと、上記以外に「ストライク」が宣告される場合として、
- 打者がバッターボックス内で打つ姿勢を見せず、審判が「遅延行為・反則」とみなした場合
にも、「ストライク」が宣告されます。
打者がバントの構えをしている時は…?
打者によっては、バントの構えが通常の打つ姿勢よりも低くなる(中腰になったり、膝を折り曲げる)ことはよくありますが、その場合でもあくまでも、通常の「打つ姿勢」を基準にしたストライクゾーンで判定を行います。球審に慣れていない人は、ご注意ください。
また、コーチの方は、ルールに疎いピッチャーにもそのことを教えてあげれば、ピンチでも(バントの構えをされても)落ち着いて投げられるかもしれないので、ぜひ教えてあげてください。
余談ですが、よくコーチや監督でも、キャッチャーに対して「しっかり捕らないからボールになった」などと言う方がいますが、ルールに則って言うなら、まともは審判はそんな判定はしないと思います。少なくとも自分は球審をする場合は、そういうことがないように心がけています。(極力”ストライクゾーンを正確に見る”ように気をつけています) 多くの場合は、キャッチャーの育成のため、ピッチャーが投げやすいキャッチングをしろ、という指導だとは思っていますが…。
ストライクゾーンはなぜ重要なのか?
あたり前のことですが、まだ小学生だと、自分がどのコースを打っているのか、素振りをしていてもどのコースを振っているのか、理解していないことが多々あります。そもそもストライクゾーンを知らずにやってる子もいますよね…。
なので、素振りの際は、まずは最初に「ストライクゾーン」を理解してもらった上で、絶対にストライクを取られる、”ど真ん中のコース”を振って覚えるようにしてほしいと思います。そうすれば、ど真ん中のボール(その近くも)は迷いがなく振れるようになりますよね。(打撃が苦手な子、とくに試合で打てない子は、まずは、そこから意識するようにするとよいかと思います)
その次に、アウトコースとインコースギリギリ、高め低めギリギリのコースを覚えて(認識させて)、そこまでは振っていい(2ストライク後は振らないと三振になる)ということを、常に「正しいストライクゾーン」を意識しつつ”素振り”をすることで、会得してもらいたいと思っています。そうすれば、日々の素振りが実践的な意味を持ち、打席で迷ったり、困ったりすることが減らせる練習になる、と考えています。
(※自分は、息子が小学生の時に素振りの時にストライクゾーンがわかるように、ホームベースを買いました。ピッチング練習用にも使えるので、あると便利ですよね。ちなみに大人用と小学生のホームベースの大きさはけっこう違います‼ 注意!! 下記参照です)
少年用と一般用(大人用)のベースの大きさは…?
(※記事の冒頭に追記しましたが、2022年度より、学童野球のホームベースが一般用のサイズ(大人と同じ)になりました。ただし、バッターボックスは従来の学童用のサイズとのことです)
肝心のホームベースの大きさについて、記載していなかったので、こちらの画像付きで貼っておきます。確認してください。
(↓令和4年年度仕様に変更しました)
令和4年度仕様のホームベースやプレートのサイズ(図解)
(↓以前の仕様はこちら)
(以下、追記および一部文章を変更しました)
少年用は、ホームベースの横幅が38.1cmだったのに対し、一般用(大人用)は43.2cm もあります。約5cmも違うんです。だから、近いとはいえ、少年野球のピッチャーはより正確なコントロールが求められます。高低も明らかに狭いので…。
さらにボール自体も小さいので、ベースをギリギリかすめた場合のストライクゾーンの広さは、大人と比べるとさらに小さくなる感じですよね。
というわけで、令和4年から採用された学童野球のホームベースの大きさ変更は当サイトおよび筆者個人的には大賛成です。
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