【新型コロナに感染しました:番外編】これじゃ法治じゃなくて放置国家⁉ 濃厚接触者と教育を受ける権利は⁉ …な話

2022-08-10新型コロナになってわかったこと,新型コロナウイルス関連

(※)この記事は「新型コロナに感染しました」という連載記事の第2回目の連載「【新型コロナウイルスに感染しました】その2 保健所からの連絡と濃厚接触者の現実(追記あり)」という記事の中で、追記として書いた記事を番外編として独立させ、別の記事にしたものです。(※2021年4月に新型コロナウイルスにかかった筆者が2021年11月に書いた記事です)


 いつ書けるかわからないので、その時に思ったことを書いておくことにしました。

 以下の話は、「新型コロナに感染しました」という本来のテーマからはやや脱線しますので、新型コロナにかかって、ホテル療養した話を流れで追いたい方は、読まずに飛ばしてもらってかまいません! (→「新型コロナに感染しました」TOPページ

なぜPCR検査をしない? 義務教育と濃厚接触者の問題

 ぶっちゃけ自分が一番の問題だと思ったのは、自分の症状等ではなく、健康で感染した気配がない(=もちろん感染している可能性がないわけではないですが、嫁はしてなかったし、PCR検査をするな、と言われました)子供たち二人が、健康なのに、2週間も学校に行けない、ということです。

 子供たちには学ぶ権利が、また親は子供たちに義務教育を受けさせる義務があるので、発症もしてない子供たちを2週間も義務教育を受けさせない、という判断は、自分はおかしいと思うし、憲法にも違反すると思う、とも家族にも伝えました。

 また、憲法に違反しているのに、こんな時はしょうがないよ、みたいなことが通ってしまう世の中なら、それは法治国家じゃないし、個人の権利などを軽視している証拠なので、自分はとてもおかしい事態だと思いました。

 PCR検査をしてみたら陽性だったから学校に行かず、家で待機しろ、というのならもちろんわかります。そうじゃなくて、保健所は「PCR検査自体を受けるな」と言うんです。ただ、嫁には自分でPCR検査を受けて、陰性だったのに、2週間家で待機していました。世間や学校から、文句言われたくないから、という理由で(これは嫁の判断なので、それは嫁が選択した答えとして尊重します。自分は。が、子供たちが二人も家にいるのに自分だけ出かけられないし、子供がそういう状態なのになんでお母さんが出かけてるの? と周囲から後ろ指を指されたくない、というのが理由だったのだろうと思います)。

 いや~、こんなことになっちゃうのって、江戸時代かよ、と思いました。ホントに(あ、ごめんなさい、江戸時代はとても成熟した文化のある、優れて平和的な時代であると思っていますが、農民には五人組がありましたよね。そのような連帯責任や集団が権力者のために個人をないがしろにする面もあった、という意味で使っています=個人の自由・権利意識は低いということ)。個人の、真の意味での自由、個人の権利の意識が高い国だったら、子供たちの未来のために、学校に行く(行かせる)のが当たり前ですよ、何言ってるの? となるのではないでしょうか。「行くな」というなら、無料でPCR検査くらい受けさせればいいのに…。

 なのに、もし、(PCR検査をして)陽性になったら、大変なことになるから(学校で、濃厚接触者が大量に出てしまうから!)、「受けない方がいい」とはっきり保健所の人に言われました。つまり、保健所の手間が増えるから、また学校が大変なことになるから、お前の子供2人は犠牲になれ、と保健所は言っているのです。個人を犠牲にして、集団を守ろうとしているのです。これは、とても怖いことではないでしょうか? 

 さらに、「子供たちには教育を受ける権利がある」ということを言うと、「強制力はない」と言われたので、そのことを保健所に確認し、つまり「学校に行ってもいいんですよね?」と伝えると、「学校に行く行かないは学校の判断です」と言われました。なので、学校にそのことを伝えると「保健所の指示に従ってくれ」と言われました。

 つまり、どっちも責任は取らないという体制なのです。学校は保健所の判断に従っているだけ、保健所は学校の判断に従ってくれ、と言うだけなのです。どっちも、子供たちのことを本当に考えているのでしょうか? 

 いやー、気持ち悪いですよね。この体制。どっちも責任は取らない、ということを言っているだけなのです。ということは、つまり、個人の判断(ここでは親である自分の判断)ということになってしまうのです。つまり、突き詰めると、法的には、何を言われようが、強制力はないんだから、自分が自分の子供たちを学校に行かせてないだけで、自分が勝手に憲法違反をしているということなのです。これはとても怖いことですよね…。ワナが仕掛けられているのです。

 とはいえ、今回は、子供のことは嫁に任せているので、嫁の判断に従いましたが、もし嫁がいなかったら、あるいは自分に判断をゆだねられたら、そのことを説明して、学校に行かせたと思います。学校にもその説明をした上で、「行かせないと自分が憲法違反になってしまうから」と伝えて、行かせる選択をしたと思います。まあ、自分はホテルに入ってるんだから、しょうがなかったけど…。

 それから、もうひとつ、ウチの息子たちは、都立高の高校生と市立中学の中学生です。どちらも学校からは「コロナのことは言わない」と言われました。「え?」と自分は思いました。「家庭の事情で2週間来れない」と説明するんだそうです。なんじゃそりゃ、違うだろう、学校と保健所の事情だろ? と思いました。

 お父さんがコロナになってホテル療養するけど、子供たちや家族は誰も発症してなくて、たぶん陰性だけど、PCR検査受けるな、学校にも行くな、と言われて、行けないんです、と説明してほしいです。だから、来たいのに来れないし、部活やりたくてもできないし、かわいそうだから、みんなでいろいろ教えてあげてね、とか、やりようがあるでしょう。また、なんならお父さんがコロナになって大変だった話とか、学校でみんなに話してもいいよ、と思います。

 まあ、なんというか、こういう”臭いものにはフタをする”的な姿勢が、いじめにもつながるような土壌なんじゃないの? と正直なところ、感じました。(話がとっちらかるので、これ以上はここでは言いません!)

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