【NEWS】都道府県魅力度ランキングって何? 最下位脱出の茨城県以外も気になったので、調べてみたら…(47位までのランキングも掲載)

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そもそも都道府県魅力度ランキングって何なの?

 調べてみたら、「ブランド総合研究所」という会社が調査し、毎年発表しているランキングでした。

 国内1000市区町村及び47都道府県を対象に、全国の消費者31,734人から有効回答を得たもので、認知度や魅力度、イメージなど全84項目からなる「地域ブランド調査 2020」として実施した調査の結果で、今年で 15 回目(年1回実施)とのこと。(さらに詳しい情報は、ランキングの後に紹介します)

 では、ブランド総合研究所のニュースリリースによる、全国都道府県の全魅力度ランキングの全順位を発表します。

都道府県の魅力度ランキング(地域ブランド調査2020)

順位 県名 魅力度
1 (1)  北海道  60.8
2 (2)  京都府  49.9
3 (4)  沖縄県  44.1
4 (3)  東京都 36.4
5 (5)  神奈川県 34.7
6 (6)  大阪府  31.9
7 (7)  奈良県  30.6
8 (10) 長野県  30.5
9 (8)  福岡県  29.6
10 (9)  石川県  29.2
11 (11)  長崎県 25.9
12 (12)  兵庫県  23.7
13 (14) 宮城県 23
14 (13)  静岡県  21.9
14 (20)  青森県  21.9
16 (16)  愛知県  21.6
17 (19)  鹿児島県 21.2
18 (15)  広島県  20.2
18 (17)  熊本県 20.2
20 (21)  秋田県 20
21 (18)  千葉県  19.6
22 (28)  宮崎県 18.6
23 (22)  大分県 18.4
24 (30)  愛媛県  17.8
24 (33)  香川県  17.8
26 (24)  富山県 17.1
27 (23)  山梨県  16.9
28 (29)  新潟県  16.6
28 (34)  和歌山県 16.6
30 (32)  島根県  16.2
31 (25)  三重県  15.8
32 (37)  山口県  15.5
33 (25) 福島県 15.4
33 (39)  岡山県  15.4
35 (30)  岩手県 15.2
36 (35)  高知県 15
37 (39)  滋賀県  14.3
38 (41)  埼玉県  14.1
39 (27)  山形県  13.9
40 (41)  鳥取県 13.4
40 (45) 群馬県 13.4
42 (36)  岐阜県  13.1
42 (47)  茨城県 13.1
44 (37)  福井県  13
45 (46)  佐賀県 12.5
46 (44)  徳島県  12.1
47 (43)  栃木県 11.4

 今回、さまざまなメディアで、7年連続最下位だった茨城県最下位を脱出し、42位となり、大躍進! と言われているが、前年から魅力度がもっとも上昇した都道府県は長野県で、前年の24.8点(10位)から30.5点(8位)と 5.7 ポイントも上昇。次いで、石川県が3.8ポイント、 沖縄県・茨城県が共に 3.7 ポイントの上昇だという。

 ちなみに、東京は、前年3位から4位に順位を落とし、かつ、魅力度のポイントも43.8点から36.4 点に7.4ポイントの大幅な低下。低下幅は47都道府県で最大とのこと。

これは新型コロナウイルスの感染拡大によるライフスタイルや意識の変化などが影響を与えていそうだ。

市区町村ランキングでは京都市が1位に返り咲き!

順位 市区町村名 都道府県名 点数
1 (3)    京都市 京都府 51.9
2 (1)  函館市 北海道 51.3
2 (2)    札幌市 北海道 51.3
4 (6)    横浜市 神奈川県 48.1
5 (4)    小樽市 北海道 46.9
6 (5)    神戸市 兵庫県 44.8
7 (7)    鎌倉市 神奈川県 44.6
8 (8)   金沢市 石川県 43.8
9 (9)    富良野市 北海道 43.7
10 (10)    仙台市 宮城県 38.8
11 (12)    熱海市 静岡県 38.2
12 (13)    箱根町 神奈川県 38
13 (10)    日光市 栃木県 37.7
14 (16)   那覇市 沖縄県 37
15 (22)    伊勢市 三重県 35.6
16 (14)  石垣市 沖縄県 35.4
17 (18)    別府市 大分県 34
18 (19)    屋久島町 鹿児島県 33.8
19 (25)    名古屋市 愛知県 33.7
20 (15)   軽井沢町  長野県 33.3
21 (23)    伊豆市 静岡県 32.6
22 (20)    長崎市 長崎県 32.5
23 (32)    沖縄市 沖縄県 31.9
24 (21)   宮古島市 沖縄県 30.7
25 (28)    姫路市 兵庫県 30.4
25 (32)    倉敷市 岡山県 30.4

 市区町村では、3年ぶりに京都市が1位に返り咲いた。以下、昨年1位、2位の函館市、札幌市が続く。また、上昇ポイント数が高かった市区町村では、糸満市が前年の11.1点(264位)から17.0 点(143 位)と5.9 ポイント上昇。続いて、稚内市が4.9ポイント、柳川市が4.0ポイント上昇している。

地域ブランド調査とは…

 ブランド総合研究所によると、地域ブランド調査では、各地域名称に対して84項目の調査項目を設けて、そのうちの1項目である「魅力度」を説明(従属)変数とし、各地域がどのような側面から“魅力的”と評価されているかを他の調査項目結果から説明する構成となっている、とのこと。
 魅力度は、提示した地域名に対して「どの程度魅力的に思うか」を質問し「とても魅力的」から「まったく魅力的でない」までの5段階評価で回答してもらい、そのうち「とても魅力的」と「やや魅力的」と各地域を「魅力的」と回答した回答者割合のみを反映し、それぞれ選択肢に付与した点数(重み)を加重平均したもの、という。

魅力度=100点×「とても魅力的」回答者割合 + 50点×「やや魅力的」回答者割合

という計算式で出したものとのこと。

参考)

・ブランド総合研究所(BRAND RESEARCH INSTITUTE,INC.)
http://www.tiiki.jp/

ちなみに、こちらでブランド総合研究所の概要を見てみたところ、 地域ブランドおよび企業ブランドの研究とコンサルティングを行う専門企業として、2005年11月に設立された会社でした。 虎ノ門にある会社で、社員数は約10名とのこと。そんなに大きい会社ではないのですね。

 また、代表取締役の田中章雄氏は、1959年福井県生まれだそうです(ちなみに福井県は、今回の魅力度ランキングは44位)。日経BP社に入社し、雑誌記者、新雑誌の企画、新事業開発などを担当。開発部次長、調査部次長、日経BPコンサルティング調査部長、日本ブランド戦略研究所代表取締役社長などを経て、2005年11月に地域ブランドおよび企業ブランドの戦略立案、調査、PR、商品開発などに総合的に取り組む「ブランド総合研究所」を新たに設立し、代表取締役社長に就任した、とのこと。

・第15回 地域ブランド調査2020
https://news.tiiki.jp/05_research/survey2020

・都道府県の魅力度等調査結果(地域ブランド調査2020)
https://news.tiiki.jp/articles/4587

・NEWS RELEASE 第15回「地域ブランド調査 2020」京都市が1位に返り咲き。都道府県では北海道が 12 年連続 1 位 新型コロナの地域イメージ・行動意向への影響は限定的
https://news.tiiki.jp/data/upload/newsrelease20201014.pdf