【ハナペンマンのゲーム日記】その12 『あっぱれ!ゲートボール』でゲートボールの恐ろしさを知る! (PCエンジン mini の話)

ゲームハード,家庭用ゲーム

 PCエンジン miniのお話、まだ続きます。念願叶って『SNATCHER』をクリアーした話を前回しましたが、今は『イースI・II』をやってます。でも、『天外魔境II 卍MARU』もやっぱり始めちゃったりして、どっちもちょっとずつ進めてたりします。

 が、そういう大作タイトルの合間にちょっとだけ…と思って、うっかり始めると、ついついもう1試合…とドツボにハマってしまうのが、『あっぱれゲートボール』です。しかも、昔じゃなくて、今ナウの話で。

 というのも、自分は、PCエンジンを持っていなかったので、当時も遊んだことはなく、でも、いろんな人から『あっぱれ!ゲートボール』にハマったという話を聞いていました。それは、当時のハドソンの人たちとか、PCエンジンのタイトルに関わったような人たちからも。また、当時PCエンジンにハマっていたゲーマー的な人たちからも。

 だから、『あっぱれ!ゲートボール』はどんな感じなんだろう!? というのは、けっこう気になっていて、PCエンジンminiを買った理由のひとつには、この『あっぱれ!ゲートボール』を遊んでみたい、という気持ちも含まれていたように思います。

 で、遊んでみて思ったのは、まず、ゲートボールというスポーツの”非情さ”(ゲートボールのルール自体、全く知らなかったのですが、ゲーム中でも教えてくれるし、ルール自体はシンプルなので、すぐに覚えられます。)

 チーム戦の対戦ゲームなのですが、シンプルだけれども、奥が深くて、戦略性が高く、とてもいい競技だ! というのはよくわかりました。昔、大ブームになったこともうなずけました。

 以前某クリエイターさん(M田S治さん)が「『あっぱれ!ゲートボール』を遊ぶと、ゲートボール絡みの殺人事件とかなんで起きるのかわかるよ」って言っていたことが、よーく理解できました。

 一人一人のプレイヤーの目的は、自分のボールを打って、1~3番までのゲートを順番に通過させ、最後はゴールポールに当てて「上がり」となること。…なのですが、自分が上がること以上に他者を妨害して、相手チームのボールをコート外に打ち出して(アウトボール)、不利な状況にすることができるし、そこにチーム戦ならではの複数のボールが入り乱れていることのおもしろさがあります。そこがこの競技の”キモ”なのです。

 スポーツとして、とてもユニークですよね。たとえば、ゴルフだったらで穴に入れたら勝ちなのに、途中で相手のボールを邪魔して、コースアウトさせてもいい、みたいなルールなわけですから。

 で、競技としては5人対5人で遊ぶのですが、ゲーム上では、(プレイヤーが自分ひとりの場合)コンピューター相手に、自分のチームの5人全員を動かしてCPUと戦ったりするわけですよね。

 だから、当然のごとく、CPUもそういうプレイをしてきます。自分のボールをどんどん進めるのではなく、相手のボールをことごとく排除して、邪魔をすることによって、より自分のチームが有利な状況を作っていく、ということになります。(ゴルフだったら、お前グリーンの方に行けよ! わざわざカップから遠ざかってまでやってきて俺のボールを池ポチャさせるのかよ!! って感じ)

 最悪の場合は(自分が下手だからかもしれないけど)、たった一人の相手(CPUが操る選手)に、自分のチーム5人全員のボールが全部外にはじき飛ばされたりする…みたいな状況になります。そうなると、もう「ムカーーッ!! 絶対お前をぶっ〇ろす!!」みたいな、めっちゃめっちゃ悔しいというか、ほんとにCPUに対して殺意を覚えるほど!! いや、ほんとに。

 そんなひどいことができるスポーツって、何!? っていうくらい、自分にとっては衝撃的でした。ゲートボールってもっとのどかなイメージでしたが、とんでもない思い違いでした。だって、ゲートボールにおいては、スポーツマン精神とは相手の邪魔をすること、いかに嫌がらせをするか、ってことになりますもん。

 もちろん、競技としてそれがしっかり味わえるってことは、ゲームとしてのデキもよい(競技性が、ゲームシステムに落とし込めている)ってことです。

 実際、手軽にサクッと遊べて、程よくテレビの画面に全部が収まり、疑似3Dでのボールの位置関係も表示され、へんなジジイとババアみたいな選手たちのキャラクター性の味付けもあり、ちょうどよいパッケージになっていると思います。

 とくに、昔のスポーツゲームは、サクサク対戦して遊べて、負けても、「くそー、もう1試合!」っていうノリで遊べるのが楽しかったわけで、この『あっぱれ!ゲートボール』も短い設定だと1試合10分なので、サクサク遊べます。長くても20分とか。で、CPUにボコられると、ついつい「くそー! もう1試合!!」っていうスイッチが入り、CPUをボコり返すまでは、やめられない… というわけです。

 自分は、まだ対人戦はやってないのですが、(今のStay Homeの状況では)家族仲がめっちゃ悪くなりそうなので、しばらく控えておこう、と思ってるほど、です。

 それから、余談ですが、リアルでもゲートボールをプレイしてみたくなりました。ちなみに、ゲートボールって、日本の北海道で、1947年鈴木栄治(のちに和伸)さんという人によって考案されたスポーツだそうです。

 足で踏んで、相手のボールを場外に打ち出したりする時の、「スパーク」っていうのとか、やってみたいなあ。

・日本ゲートボール連合 TOP
http://gateball.or.jp/

・日本ゲートボール連合 「楽しむ」(遊び方、用具など)
http://gateball.or.jp/play/