あの『A列車』シリーズ最新作Switch版『A列車で行こう はじまる観光計画』が本日発売! より遊びやすく、シナリオも多彩! キャラクターも魅力的に進化! 「ゲームさんぽ」では都市観光のプロが解説も!(星野リゾートOMO5情報も追加)

2021-03-18NEWS,ゲーム会社,家庭用ゲーム

『A列車で行こう はじまる観光計画』とは?

 『A列車で行こう』シリーズは、プレイヤーは鉄道会社の社長となり、線路を引いて駅舎を建てたり、さらには子会社としてさまざまな施設・建物などを建設して、鉄道を起点に町を発展させていくことが目的の、シミュレーションゲームです。なんと昨年末には35周年を迎えた、歴史ある名作シミュレーションゲームです。

 その最新作である『A列車で行こう はじまる観光計画』(Nintendo Switch)が3月12日(金)に発売されました! 価格は6980円(税別)です。

 本作は、経営シミュレーションゲームなので、無駄な線路を引かないようにしたり、電車の運行本数・車両本数や営業時間等にも気を配り、最適なダイヤを組むなど、収益性を高めていくのはもちろん重要ですが、「観光計画」という言葉の通り、一企業の売上・利益にとどまらず、街全体の利益や将来の街を作っていくという楽しさが強化されています。

 また、シナリオごとに年代も違い、その年代によっては街並も違ったり、電車やバス、トラックなどの種類も限定されていたりするので、年代とともに新しい車両が登場してくる楽しさ、あるいは新たな車両を開発したり、自分の好みのカスタマイズをした電車を走らせる、というような楽しみ方もできるようになっています。

チュートリアルを兼ねた「はじまる観光計画」は1992年が舞台。一方「通える古都を目指して」は1955年の時代設定なので、シナリオによって社会情勢や技術の進歩度もかなり違う。

 とくに今回は、サブタイトルに「はじまる観光計画」というサブタイトルが示しているとおり、観光目線での街づくりというテーマがあり、名所や旧跡、あるいはスタジアム、遊園地、温泉などのさまざま施設・スポットにどうやって観光客を増やしていくか、というところがプレイヤー(=鉄道会社社長)の腕の見せどころとなっています。シナリオごとに地形や年代、観光資源、街の状態、さらにはシナリオのクリアー条件等も違うので、状況を精査して工夫をしながら、観光客をうまく呼び込み、街を発展させていく必要があるわけです。

 でも、その工夫の仕方がいろいろと用意されているので、利益の上げ方も多様な方法で楽しめるようになっている (子会社で稼ぐ、土地で稼ぐ、資源で稼ぐ…とか、キャンペーンの実施、運賃の値上げ、経済的な車両の開発…まで多岐に渡ります) 、というわけです。

8つ目のシナリオ「走れ、野球鉄道」(1967年)では、存続の危機に陥っている自社が所有する球団の再建がテーマ。スタジアムが集客できなければ、球団を手放すことに…!?

 観光という側面では、さらに、役所の観光課の人たちとのやりとりがあったり、役所からの援助があったり(支援金がもらえる)、隣町の各方面からの観光客の推移、グラフなどのデータが見れたりもします。

 また、チュートリアル的な役割も含めて、いろいろなキャラクターが登場して、プレイヤーである社長に話しかけてきたり、アドバイスや提案をしてくれるのですが、ゲームを進めていくと、仕事面以外での意外な一面や、登場キャラクター同士のいろいろなやりとりなども垣間見れたりします。このあたりも、なかなか興味深いポイントになっています。

観光スポットにどれだけの観光客が訪れているか、また観光ルートがどうなっているか、などが一目瞭然だ。

 とくに今作は、Nintendo Switch版ということで、大画面のテレビでも遊べるし、それを持ち歩いて遊ぶこともできるので、長時間じっくり遊びたいシミュレーションゲームの『A列車』シリーズの中でも、いつでもどこでも遊べるという点では、とてもありがたいソフトかな、と思います。

『A列車で行こう はじまる観光計画』のイメージビジュアル。てんこ盛り!

 

 それでは、続いて、今作の実際のゲームの流れを説明しますね。

序盤のゲームの流れをゲーム画面を使って紹介!! 

 まずはタイトル画面から。観光と年代感を感じさせる要素がしっかり表現されています。

 最初は「ゲームを始める」を選択。遊んだセーブデータから続きを遊ぶ場合は「続きから遊ぶ」を選びます。ちなみに、セーブデータは50個保存できます。が、セーブデータが50個の状態だと、新規のゲームを始めることができません(セーフデータを1つ削除すれば新規プレイが可能になります)。

 

 新しくゲームを始める場合、最初に「会社名」「社長名」を入力。その後、デザインを自分で選び、「社長の名刺」を作成します。デザイン(レイアウト)やロゴデザインは8パターンの中から選べます。また、コーポレートカラーはパラメーターをいじって、自由に決められます。(名刺作り、何気に楽しいですw)

 「名刺を作る」という工程があることで、社長になった感がより感じられる、のがよいですね。

 そして、最初のシナリオが実際にはじまると、カワイイ秘書さんが挨拶に。彼女は、新前社長に、するべきことをやさしく教えてくれます。天然ぽい感じの女性です。

 最初は、自分がこれから線路を敷いて、発展させていくべき街を案内(紹介)してくれます。

 まずは、こちらの「那賀代城」の近くに路線を引き、観光客を呼び込み、街を発展させていこう、というわけです。そのために線路や駅について教えてもらいます。

 鉄道会社には、各分野の担当者がいて、彼らからもいろいろなアドバイスが聞けます。操作方法もしっかり教えてもらえるので、初心者でも安心です(ほんとに)。新しい操作、機能を教えてもらうと、そのボタンが増えていく、という流れでチュートリアル&序盤のプレイが進んでいきます。

 また、この会社に長年勤めているベテランの二人、経理部長営業部長からも、現在の会社が抱える問題やテーマなどについて説明があったり、会社をどうやって大きくしていくか、などについての話などもあります。 

 その後、役所の観光課長や、都市計画担当とのミーティングがあります。

 町の各地区の産業情報、市場規模、観光データ、人口なども教えてもらえます。また、役所には役所の方針があり、「〇〇地区に住宅を増やしたい」とか「〇〇地区に線路を引いてほしい」というような意向があったりして、条件を満たすと役所の「補助」が受けられるので、その条件をチェックして、それをクリアーしていくと序盤のプレイが効率的にできそうです。

 いろいろなことがわかったら、手元の資金を見ながら、線路を敷いたり、駅舎を建てていきます。さらにその周辺に子会社として、お店やビルを建てて、鉄道と子会社を組み合わせて、街を発展させ、利益も確保していく、という感じでゲームを進めていきます。

  駅の種類などもいろいろと選べます(年代にもよります)。

 そうして、線路を延ばして、人が移動するようになると、徐々に人口も増えていきます。

 駅舎を含めて、建物などの施設は、簡単なものはわりと数日で建ったりしますが、ビルなどの大きな建物になってくると、完成までしばらく日数がかかるものもあります。

 このような作業を繰り返して、列車も増やして、増収増益を狙っていきましょう。でも自分が苦労して作り上げた街が徐々に発展してくると、何とも言えない感動がこみあげてくる、というわけです。

『A列車で行こう はじまる観光計画』をしばらく遊んでみた感想

 個人的に、遊んでみた感想を述べると、「観光」という要素を入れたのは、とてもナイスなアプローチだと思いました。というのも、鉄道(バス、船なども)で「人」がどれだけ運ばれているのかとか、「観光客」とがどこからどうやって、どれだけ来ているか、などがダイレクトに画面にも反映され、数字やルートなども「見える化」されるので、やりがいが上がるし、具体策も見えやくなっています。このあたりは、数値の上下だけになりがちなシミュレーションゲームのアレンジとしては、優れた方法だと思いました。

 また、資金や地形によっては、いきなり鉄道が敷けないので、バスを使うことも重要になってくるのですが、これも現実的だし、わかりやすくてよかった。人里離れた温泉宿に「電車+バス」で訪れてもらう、というようなことをするわけです。

 一方、観光課の人や役所が考える町のあり方、未来像を踏まえて、それに協力すると資金の援助も受けられる、というのは戦略的な仕組みで、それが街づくりにも直接つながるので、ゲームプレイとしても「道筋が見えやすく」なる点で有意義です。こちらもゲームプレイヤーに向けた配慮として「いいな」と思いました。このあたりはSwitchということもあり、これまでのシリーズの未経験者や、シミュレーションゲーム歴の浅い人もちゃんとフォローしようという意図かもしれません。いずれにしても、「観光」は今の日本や、地方の活性化等にとっても重要なテーマであり、とても身近な話題なので、違和感がない…どころか大正解だと思いました。

 そうやって、町が観光地として発展していく様を、より多角的に眺めることができるのはとても刺激的な経験です。これこそ、経営者やリーダー的な立場の人になれる、醍醐味でしょう。もし、このゲームを子供の頃から遊んでいたら、大企業の経営者的なモノの見方や、町づくりや行政の役目など、大人になって地位や立場も得られないとわからないような世界に触れることができるし、子供の時からそういう未来や社会を見据えた、大きな事業にも興味を持つかもしれない…。ということは、もしかすると、とても教育的なソフト、あるいは日本の将来にとっても有益なソフト、かもしれないですね。

Switch用ソフトなので、親子で遊んでいたら、「子会社の売上でなんとかなってるよ」とか「法人税が高すぎるよ」とかって会話になりそう。おまけに、子供の頃からバランスシートの見方とかわかるようになっちゃうかも…⁉ 

 それから、話がガラリと変わるけど、登場するキャラクターたちがチュートリアル的な役目にとどまらず、なかなか個性的で、ゲームが進むと徐々にいい味を出してきます(わりと、面白&悪ノリ系エピソードなどもちょいちょい入れてくる)。そんなところも、自分はけっこうグッときました。こっちをメインした物語、あるいは後日談があったら、プレイしてみたいところです。

都市計画担当の道後さん!! 経営判断以外の選択肢が出現することも…!! ドキドキ…。

(追記)

※アートディングは、ゲーム中の不具合を修正するアップデートを行うことを公式twitterにて発表しています(以下、参照ください)。

『A列車で行こう はじまる観光計画』商品概要

タイトル:A列車で行こう はじまる観光計画
メーカー:アートディンク
対応機種:Nintendo Switch
発売日 :2021年3月12日(金)発売
価 格 : 6980円(税別・ダウンロード同額)
対応言語: 日本語/英語/中国語(繁簡)/韓国語
CERO  :A(全年齢対象)
権利表記:© 2021 ARTDINK. All Rights Reserved.

『ゲームさんぽ』では星野リゾートOMO5総支配人が都市観光目線で解説!!

 こちらの動画(「ゲームさんぽ」)では、都市観光ホテル・星野リゾートOMO5東京大塚の総支配人である磯川涼子氏が、都市観光の専門家の目線で『A列車で行こう はじまる観光計画』の「転換する都市」(湊濱エリアを工業地帯から商業・住宅地にする)というシナリオについて、さまざまな意見・アドバイスをしていて、貴重なプロの意見が垣間見られる、ユニークな内容になっています。

・ゲームさんぽ(ライブドアニュース YouTube)
https://www.youtube.com/channel/UCipDXt4RWahzz-uplqYyz0A

収録後日談

 っていうか、案内人のバカタール加藤っていう人の「声が聞き取りづらい」というコメントなどもあり、それについては「申し訳ありませでしたー!!」(本人談)。じつは、こちらの収録は、そのOMO5東京大塚での収録で、めっちゃいい感じの、くつろぎやすい、素敵なホテルのお部屋での収録だったので、ホテルの室内での収録だったので、(バカタール加藤本人は)顔も出ないので、マスクをしたまま収録に臨んだのが、よくなかったかな… と反省している、そうです。すんません!!

星野リゾートOMO5東京大塚 はこんなステキなホテルだった!!

 ちなみに「ゲームさんぽ」に出演している磯川涼子氏が総支配人を務める「星野リゾート OMO5東京大塚」は、JR大塚駅の改札を出て、北口のロータリーに立つと、すぐにその建物の姿が見えてきます。

 工事中のロータリーの真ん中にあるオブジェ越しの奥の方(写真のセンター)に見えているのが、星野リゾートOMO5東京大塚です。こうやってみると周囲に溶け込みつつも、きっちりと主張をしているのがわかる外観ですね。

星野リゾート OMO5東京大塚 の場所はこちら

 では早速、ホテルに向かっていきましょう!

 この信号のある交差点を渡ると、もう到着です!

 1F、2F、B1には飲食店が入っているようです。

1Fは「eightdays dining」、2Fは「Sizzler」、B1には「ping-pong ba」があるようです。

 ここから少し左に進むと…

 エントランスがあります。その中に進んで、エレベーターで5Fに上がると…

 大塚を走る、路面電車のプレートやつり革など(実際に使われていたものらしいです)がお出迎え!

 おしゃれでポップな雰囲気の中にも和を感じさせるロビーラウンジは、”OMOベース”という名前が付けられているそう。なるほど、街に出かけるベースなのですね。なんと、DJブースもありました!

 ちなみに、今回はこの横のある、カフェで仕事を少々させていただきました!

OMOカフェで仕事してみました

 こちらの大きなテーブルには…

 1席に電源コンセントが2個も!! これなら仕事をする際にもとても助かりますね。

泊まるよりもむしろ住みたくなる! お部屋「やぐらルーム」

 せっかくだから、お部屋も紹介しちゃいます! なんと、お部屋はこんな感じでした!

 めっちゃくつろげそうなソファー(兼ベッド?)があって…

 さらに簡易メゾネット的な感じになっていて、上は…

 こんな感じ!! これはくつろげそう!! な作りですよね(公式的には”やぐらルーム”と言うらしいです)。なるほど、都市観光ホテルってこういうことなのか!! と思いました。ビジネスユースをあえて除外して、あくまでもカジュアルにリラックスして過ごせるように特化したお部屋なんですね。さすが星野リゾートって感じです。

 さらに、こちらのOMO5には、大塚の街を案内するガイド的な方がいたり、期間限定のようですが、現在は、お酒が置いてあるカウンターが設置されたフロアがあって、「飲み放題」というなんともありがたいプランもあるそうです。
(※詳細は別途記事を書きたいと思います)

関連情報

・A列車で行こう はじまる観光計画 公式ウェブサイト(アートディング)
https://www.artdink.co.jp/japanese/title/a-tourism/

『A列車で行こう はじまる観光計画』動画投稿に関するガイドライン(アートディング)
https://www.artdink.co.jp/japanese/title/a-tourism/guideline/index.html

星野リゾート OMO5東京大塚 公式ウェブサイト
https://www.hoshinoresorts.com/resortsandhotels/omobeb/omo/5tokyootsuka.html