今話題の音声アプリ”Clubhouse”の使い方と、やってみてわかったこと(クラハまとめ)【アップデート、収益化等:追記あり】

2021-03-22NEWS,まとめ

 ここ2,3週間くらい、急にClubhouseが話題になっている。Clubhouseというのは、音声によるやりとりが可能はスマホアプリで、現在はiOS版のみリリースされている(Android版はない)。音声のみのSNSとも言われている。

Clubhouseの3つの特徴

 もっとも大きな特徴は、音声によるやりとりのみに特化したアプリなので、基本的に「テキストや画像の投稿がない」(残らない)こと、昔のmixiのように「招待制」なので誰か、知り合いに招待してもらわないと入会できない、さらに「Clubhouse内でのやりとりは録音禁止で、公開していはいけない」(その時にその場で楽しむだけ)というルールがあること、の3つでしょう。

 つまり、知り合いに招待してもらってやっと入れる会員制のクラブで、ナイショ話をする(あるいはそれを聞く)という感じのツールなんです。

 現状では、一切日本語化されていないので、メニューやメッセージが「英語表記のみ」で意味がよくわからないっていうところも、始まったばかりのバタバタ感と相まって、許されているというか、むしろ、「楽しさの一部」になっているような感じさえあります。

ポイント

  1. 音声のみのやりとり
  2. 招待制
  3. Clubhouse内のやりとりは録音禁止、非公開というルール
  4. 現在英語版、かつiPhoneのみ(Andoroid版はまだ)

 また、ユニークなのは、ルームを作る人(Moderator)が、聞いている人(audience)の中から、話をする人(Speaker)を指名して、発言者側にお誘いできたりすること。もちろん、Speakerは拒否することもできる。また、そのModeratorの権限を複数のSpeakerに許可したり、移譲することもできる。話のノリや、その場の空気で、ルーム自体が流動的に変貌していく、ということも…。

 では、実際の画面で使い方を紹介しましょう。(自分もまだよくわかってない部分もあるけど…)

Clubhouseの画面の見方

※モザイクはハナペンニュースが入れています。

 ふつうは、上から3番目のroomの情報が複数表示されているかと思います。また、roomが並んだ下に”EXPLORE”というボタンがあり、ここをタップすると、roomがもっとたくさん表示されます。

 “INVITE"は、自分がスマホに電話番号を登録してある人を招待できるようになっている。最初は、2人しか招待できないが、自分は数日経ったあとで、4人に増えたので、活動によって増えていくようです。(追記:その後もちょっとずつ増えています)

 一番上のメニューにある”ACTIVITY”を開くと…

※モザイクはハナペンニュースが入れています。

 …というように、誰かが自分をフォローしてくれたり、知り合いがClubhouseに参加したりした場合、こちらで確認できます。

room内での画面の見方

※モザイクはハナペンニュースが入れています。

 roomによっては、話をしている人以外は「ミュート」してください、という部屋があったりするので、自分が「ミュート」状態になっているかは、こちらのマーク(上から三番目の説明・マイクに斜めの赤線)が、自分の顔のアイコンのところに表示されているか、確認してみてください。

 Moderator(モデレーター)は、ただ聞いている人を含めて「Speaker(スピーカー」や「Moderator(モデレーター)」の権限を付与する権利を持っています。なので、英語でそういうメッセージが表示されたりします。

 「Beginner」のマークは、Clubhouseを始めてから、1週間で消えるようです。

やってみてわかったこと!

 テキストをベースにしたSNSとも、ただ聞くだけのラジオとも違う。そのいいとこどり、という感じがしました。

 とくに「Clubhouse」内で聞いたことは「公開禁止」というルールがあることで、身内の話やあまり表では言えない話で盛り上がることができます。また、今現在は、入ったばかりの人たちが多く、熱気や活気に満ちていて、いい雰囲気だと思いました。

 個人的には、自分がよく知っている業界の方が多いroomに入ってしまったり、知り合いがModeratorをやっているroomに入ると、すぐに「Speaker」にされてしまい、仕事をしながら、「ながら」で聞くつもりだったのに、数時間話をする羽目になって仕事が全然進まない! なんてことも最初は多発しました。(もちろん、断ることもできるし、退出することもできます!)

 そんな中で、こわごわとroomをのぞき見して、すぐ退出したり、あるいは、知らない人しかいなそうな部屋ばかりに入ったり… なんてこともしていました。

 が、部屋によってはただ無言でフォローし合う部屋があったり、逆に紳士的な居心地の良いラジオにリスナーが参加しているような部屋もあったり、いろいろと探してみることも大事だな、と思いました。

 また、まだ自分は試していませんが、クローズドの部屋を作って話をすることもできるので、そういう使い方もできそうですし、使い方はより多様化して、目的によって、それなりのルールができていきそうな気がします。

 でも、いちばん強く感じたのは、リモートでの会議やZOOM飲みとかも一周して、結局ただ「雑談したい」という気持ちがこんなにもみんなの中に溜まっていたんだな、ということ、です。結果的に言うと、その気持ちやニーズを受け止めてくれるアプリが実質的にはなかった、ということになんだな、と思いました。

 早く居酒屋で仲がいい知り合いと飲みながら、雑談したい。それで、隣の席の人とかともたまには意気投合したりして、仲良くなりたい。そんな”居酒屋のノリ”をいちばん実現しやすいメディアなのかな? と思いました。

 なので、「クラブハウス飲み」は今後増えてそうな予感です。ちなみに、Clubhouseはすでに「クラハ」と略されているようなので、つまり「クラハ飲み」がしばらく流行るような気がしています。

 その際に、Profileの写真を入れ替えて、画像を見せあう、というような遊びも生まれておりました(画像共有ができないので、それが手っ取り早い(=というか、それしか手段がない)です)。

 が、Profileにインスタグラムのアカウントを載せて、そこも見てもらうっていうパターンが多くなっている気がします(画像共有や営業的なプレゼンには、インスタへの誘導が増えているように思います)。また、仕事のつながりを求めている方々は、Profileのテキスト量が多く、見せ方も凝っている方が多い感じがしました。(追記:Profileの内容が細かい、丁寧な人が多いし、さらに増えている感じ。また、他のSNSやWebサイトのリンクも多いです。部屋によって、Profileを変える、という方もいましたので、Profileはとても重要な気がします)

 たしかに、いろいろな異業種の方々との交流ができたり、まったく門外漢の分野の専門家の話が聞けたりするのは、とてもエキサイティングでした。これは、たしかに今までなかなか簡単にできることではないな、とも思います。

 一方で、電話番号が登録されていた、大昔からの知り合いと突如会話ができたり、またAndoroidユーザーがちょっと拗ねていたり…(笑) ということもありました(笑)。

 というわけで、たしかに、いろいろな可能性があるな、ということは十分に感じることができる、ユニークなアプリでした。

やってみてわかったこと

  1. 「雑談したかった」ことに気づいた
  2. 文字・写真ベースのコミュケーションよりも「ノリ」が重要
    (ノリが合う人がわかる、仲良しができる)
  3. 意外な出会いがあったり、昔の知り合いと会える
  4. ハマるととにかく時間がとられる!(笑)

(追記)

 その後、またしばらく経っての感想です。

 あくまで個人的な感想ですが、がんがんSpeakerに上げられなくなったのですが、Speakerになりたい人、話したい人は自分で「手を挙げて!」という空気が強くなった気がします。(なので、一次は「プロフィール画像」に「聞き専」とか「作業中」とか入れて、使い分ける方が多かったのですが、必要がなくなってきたためか減ってきたように思います。)

 また、多数存在していた「無言で相互フォローをする部屋」等は、日本独自のものらしく、本来の趣旨ではないので、BANされるということになってきたようです。

 それから、ついつい移動中などもClubhouseを使っていたせいか(またあまり意識していなかったせいもあって)、端末のデータ容量が上限を超えてしまい、激遅になってしまいました…(笑)。

 容量のことは、あまり気にしていなかったのですが、皆さんも注意してください! (WiFi環境等があるところでのみやっている分には問題ないと思いますが…。)

【招待に関する追記】現在はiPhoneのみ、電話番号に招待メッセージが送られる仕組み

 肝心の「招待」について、追記します。(2021年2月25日)

 現在、Clubhouseでは、すでにClubhouseのアプリをインストールしたユーザーから招待をしてもらわないと、ユーザーとして参加できません。現在はまだiPhoneのアプリしかリリースされていないので、iPhoneユーザーしか参加できません。が、招待をしようとしている人のiPhoneに電話番号が登録されている人に招待を送ることができるので、その招待メッセージを送られた人が、Andoroidユーザーだと参加はできません。

 また、招待されていない人が、アプリをインストールすると、「Wait」という待機リストに入ることができるので、そこで招待をしてもらうことができやすくなります。なので、Clubhouseを始めたい人は、アプリをインストールして、「Wait」するのがよいと思います。

 ちなみに、現状では、iPhoneの連絡先に電話番号を登録した人しか、招待できない仕様です。LINEで登録しただけの友達とか、FacebookなどのSNS上の友達、メールアドレスだけのしかわからない知り合い等は、招待できません(もちろん、電話番号を教えてもらって、iPhoneに登録すれば可能です)。

 なお、連絡先に複数の電話番号が登録されている場合は、どちらに送るか、選択できます。(※うっかり、現在使ってない古い番号に招待を送ってしまったりするので、注意!)

その後の個人的なお話など(追記)

 その後も、Clubhouseは時々使っています。わりと、Speakerにすぐに引っ張り上げられる機会が減りました。というのは、どうも、「手を挙げた方を引っ張り上げる」というのも普及してたような気がするなあ、ということと、プロフィール写真に「聞き専」とか「仕事中」「というような文字も入れた画像を入れる人も増えていて、あくまでも「聞いてる」だけとか、「仕事」や「作業」をし”ながら” 参加してます! などの、聞いてる側の意思表示の仕方も、ルールができ始めているということ、もあるからかな、と思います。

 また、先日は行った部屋では、リスナーが写真を入れ替えて、話題に対して「突っ込み」を入れる、というような作法が広まっていました。こういうところも、始まったばかりで、ウォッチしているだけでもある意味ではとてもおもしろいです。

(以下、2021.3追記)

最新のClubhouse事情、アップデートでどうなった?

 その後も、何度かアップデートが行われていて、多少の仕様変更が行われています。が、もっとも大きめのものは、3月5日のアップデートで行われた、それまではWeb上のフォームで申請が必要だった”Club(クラブ)”アプリ上の操作で作れるようになったこと。

 ちなみに、クラブはクラブハウス内の”同好会”のようなもので、”所属”することができます。room(ルーム)は配信が終わると消えてしまいますが、同好会は継続し続けるに、クラブはクラブハウス内の”同好会”のようなもので、”所属”することができます。room(ルーム)は配信が終わると消えてしまいますが、同好会は継続し続けるので、継続的なroomの運営や、メンバー間のコミュニケーションがしやすくなります。

 ただし、クラブを作るのは誰でもOKではなく、部屋を立ち上げたり、モデレーターをs経験がするなど「Clubhouse」上での実績が必要なようです。自分自身で作れなくても、どこかのClubに所属することはできるので、ご安心を。

収益化は? Clubhouseは今度はどうなる?

 Clubhouseでの収益化がどうなる? というのは以前から話題になっていましたが、まずはクリエイターを支援する「収益化プログラム」の公募が始まったそうです。月額5000ドルを配信者に支払う、というもので、ジャンルも広く募集しているそうです。ただし、全世界で”20組限定”で、締め切りは3月31日とのこと。