ふくふく島の四季折々 149「娘の進行具合」

どうぶつの森日記

どれくらい時間が経ったであろうか。

気になって仕方がない、おやじ。

モノは、考えようで、娘は、そこまで、集中して「ブーケ」を描いてくれているとも言える。

だが、どんな感じなんやろう?

おっさんの心のなかで、複雑な思いが交差していく。

もう、黙って待っていられない、47ちゃい。

恐る恐る、「どう~?」と言いながら、娘の部屋に入室する。

すると、娘は自分のスマホを見ながら、Switchで「ブーケ」を描いていた。

ほほーっ、なんか気合いが入っておるやないの。

彼女のなかで、ちゃんと、「ブーケ」を再現したいという強い意志を感じた。

こうなると・・・・・・。

おっさん、もう、この場におられへん。

娘に「よろしく、頼むな!」と声をかけるものの、彼女は、Switchに集中した姿勢は1ミリも動かず「うん」と短めの返事が返ってきた。

部屋から出た、ワタクシは、しみじみ思ってしまうのだ。

ここまで、「ブーケ」を描くことに、娘が真剣に取り組んでくれているとは、思わなかったのだ。

あんな真剣に打ち込む娘を見てしまうと、自分にできることは、ただ、待つことだけだ。

それから、30分くらいだろうか。

2階にある娘の部屋から、彼女は、階段で降りてきた。

娘は、不愛想に父へ告げた。

「ブーケ」出来たよ、と。

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