【訃報】当サイトでもおなじみの元ファミ通編集者でRPGツクール『うまたろうゲンナリン大冒険!』の作者、桃栗たき子氏が急逝… 本人のツイッターアカウントでご家族が報告&その後の不思議な現象も
とても残念な情報が流れてきました。「元ファミ通編集者の桃栗たき子氏が10月31日午前8時7分に脳幹出血による心停止により逝去された」というのです。
桃栗たき子氏のtwitterアカウントには…
桃栗たき子の娘です。
— 桃栗たき子 (@momo_kuri) October 31, 2021
桃栗たき子は10月31日午前8時7分脳幹出血による心停止により逝去致しました。
生前の個人に対するたくさんの愛情をありがとうございます。
筆者は、知り合いから「桃栗さんの話、本当ですか?」とかSNSでメッセージが来ていて、え? 何だろう? と思っていましたが、こちらを見ると、どうやら本当のようです。まだまだお若かったし、お元気そうだったので、本当に信じられません…。
ご家族のご無念を思うと言葉も見つかりません。少なくとも自分がやり取りしていた感覚では、とてもご家族思いのお母さんでした。お子さんたちのことをよく話していました(LINEなどでも)。
当サイトはハナペンニュースという名前ですが、桃栗さん曰く、「鼻ペンは私の方が先輩なんだよ!」っていうことで、「記事書かせろ!」って言われて、書いてもらっていたのが、以下の記事です。
桃栗たき子氏の記事「帰ってきた桃栗たき子」一覧
・【だれこのババア】桃栗たき子って何者なの?
https://hanapen.news/2019/07/27/momokuri-prof/
・【いきなり!?】なんだかよくわからないけど、非常識で声と体のでかいおばさん が、ある日突然ハナペンニ ュースにやってきたYO!
https://hanapen.news/2019/07/27/momokuri0/
・【帰ってきた桃栗】昔のデータを漁ってノスタルジアを味わう午後……そしてヒミツのアレも見せちゃうわ〜★
https://hanapen.news/2019/09/26/momokuri-1/
その後、彼女の仕事が忙しくなってしまい、PCエンジンminiの発売の時に「帰ってきたPCエンジン通信」とか、ガジェット好きだったのでMacの話とかiPhoneの修理の話とか、SNSで出会ったすごいお金持ちの話とか、いろいろ書いてもらう予定だったのですが、書いていただけなかったのはとても残念です…。
桃栗さんの逝去の前後に起きた不思議な出来事
この記事を書きながら、桃栗たき子さんのtwitterを見に行ったら、なんと逝去後にもご家族が投稿をされていました。
母が倒れ、治療を受けている日の夜、何の気無しに母の部屋に入ると、床に無造作に置かれた布バッグが光を放っていました
— 桃栗たき子 (@momo_kuri) November 1, 2021
何だろうと思いバッグを漁ると、モバイルバッテリーと思しきものが光っていました pic.twitter.com/actGb0jGTF
それを取り出して、ライトを消そうと思ったのですが、サイドにあるボタンを長押ししても何しても消えなかったので、仕方なくそのままベッドの上に放り投げておきました
— 桃栗たき子 (@momo_kuri) November 1, 2021
日付が変わって母が亡くなった日の夜半頃、父がベッドの上で光っているそれに気づき、私と同じように消そうと何度も試行してダメだったようで、それを持って私の部屋のドアを叩いて、それについて知っているかと聞いてきました
— 桃栗たき子 (@momo_kuri) November 1, 2021
父は少し困ったような顔をしながら、母がいろいろな人に対して、死んだらライトを点滅させるなどの約束をしていたと言い、自分達に知らせに来たのではないかと、私に言ってきました
— 桃栗たき子 (@momo_kuri) November 1, 2021
ですが私は母が亡くなった朝より前、夜にはそれが光っていたことを伝えると、父は少々ガッカリしたような顔をしました、そしてその瞬間、それまで点灯していたライトが突然消えたのです
— 桃栗たき子 (@momo_kuri) November 1, 2021
父は、長く光っていたからバッテリー切れだね、と言ってそれを充電しに母の部屋へと戻って行きました
今朝、早く目が覚めてしまった私は、同じく目が覚めていた兄と、昨日のその事について話していました。すると、不思議なことに、兄は昨日の昼、やはり何の気なしに母の部屋に入り、ベッドの上のそれを見た、と言い、しかもその時にはライトなど点いていなかったと言うのです
— 桃栗たき子 (@momo_kuri) November 1, 2021
そうこうしていると父が起きてきて、一応充電したけど、昨日突然消えた割にバッテリーは減ってなかったんだよね、と言い、さらに弄り倒した結果、それのライトを点灯させる方法が、サイドボタンを素早く2回押すことだったと言ってきました
— 桃栗たき子 (@momo_kuri) November 1, 2021
私は死ぬ前夜、兄は死んだ日の昼、父はその日の夜、と母の部屋に出入りしてそれぞれが同じものを見ていたにも関わらず、素早く2度押ししなければ点灯しないはずのライトが点いたり消えたりしていたこと。皆で顔を見合わせて笑いました
— 桃栗たき子 (@momo_kuri) November 1, 2021
母は、新しいもの、面白いもの、そして楽しいことが大好きでした。母と約束なされた方、思わぬ形で不思議なことに出くわした時、大笑いしながらそれを見ている母を思い出して、少しでも楽しい気持ちになっていただければ幸いです
— 桃栗たき子 (@momo_kuri) November 1, 2021
自分も、元ファミ通の知人から「お互いに死んだら電気を着けたり、消したりしよう」って約束していたことを聞いていました。きっと桃栗さんが、残された人たちに何かを伝えようとしたんだな、と思わずにはいられません。
こうした出来事は、桃栗さんの死を悲しむだけではなく、彼女がしていたことやしようとしていたこと、彼女が何を大事に思っていたののかというようなことに、思いを巡らすことの方がより有意義で、彼女もそれを望んでいるのでは? と思うきっかけを、彼女が残された人たちのために作ってくれているような気がします。
また、不思議なことに、筆者も、ずいぶん前に収録をしていた動画をたまたま昨日チェックしている時に、自分は桃栗さんの訃報を伝え聞きました。その動画では、たまたま自分が桃栗さんの話をしている動画だったんです。これも、もしかしたら、虫の…というよりも、桃栗さんがが何かを知らせようとしてくれたのでは? と思わずいられません。
ちなみにその動画はこちらです。
・縁側 de ゲーム業界で最初にしたお仕事【縁側 de トーク [10]】(YouTube)
https://youtu.be/LMrUOVt5IyU
不思議なことに、この動画の公開後、音楽家の矢内景子さんから連絡があって…
なぜか動画のサムネイルが変わってしまうという事態が発生!! 変更した覚えがないので、これも筆者の中では桃栗さんの仕業説が最有力です。
しかも、そのサムネ画像は
「そんなない」っていうシーンを抜き出したものに、変わっていました。もちろん、操作ミスかもしれないし、意図せず入れ替わったのかもしれませんが、何かの不思議な力が働いたとしか自分には思えませんでした…。
元ファミ通編集者やファミ通読者たちの反応…
桃栗さんが亡くなったの、ほんとなの? 信じられない。
— さいとうよしこ🌘 (@yoshikosaito) October 31, 2021
たまたま実家で古いファミ通を漁っていたら、今日、元編集者の桃栗たき子さんがお亡くなりになったと知りました。
— yamatama (@yamatamas) October 31, 2021
隔週時代のPCエンジン通信、大好きでした。別冊付録、今も大事に取ってあります。
ご冥福をお祈りします。 pic.twitter.com/ELInJqH3oJ
元ファミ通編集部の桃栗たき子さんが亡くなられた。
— イカ (@es8serimina) October 31, 2021
桃栗さんが活躍されていた頃のファミ通を一番熱心に読んでいた。渋谷洋一氏達とのPCエンジン通信の記事は切り抜いて保存するくらい好きだった。
ご冥福をお祈りします
— ナゾベーム (@nasobema) October 31, 2021
あらま、資料読み込んでるなか、ファミ通の桃栗たき子さんの訃報が……コーナーより何故か『RPGツクール』のほうを思い出す。合掌。
— ススミハジメ (@susumi_hajime) October 31, 2021
映画「ボヘミアンラプソディ」をみんなで見に行った時は、桃栗さんが全員分のフレディのお面を作って、持って来てくれました。
桃栗たき子さん、子供の頃めちゃくちゃ好きだったのでショックがでかい。ゲームオタクだった私にとってはアイドル的存在だった。まだお若かっただろうに…
— ふぁる (@fal725) October 31, 2021
愛読していたころの「ファミコン通信」の名物編集さんが亡くなった。ショックだな。子ども時代のスターだった。桃栗たき子さんのご冥福をお祈りいたします。
— いとうきょうこ (@itohkyoko) November 1, 2021
ファミ通の読者だった方々や『RPGツクール』の攻略本やサンプルゲームの話題を語る人が多いでが、みなさん、桃栗さんの早すぎる死を悼んでいます。
桃栗先生には主にツクール2のだんきちでお世話になりました。自作ゲームの奥底にはだんきちがあったんじゃないかなって今思っております。同郷の方と知ったのは非常に驚きでした。ありがとうございました。 pic.twitter.com/H2D1YxM5Lo
— おすず (@osuzu3276) October 31, 2021
桃栗たきこさんとは、実はある攻略本の制作の最中に割とガチ目の喧嘩をしたのを覚えています。が、結果的にはそれが良い方向に向かって素敵な記事と本が出来ました。良い思い出です。#ファミ通 #桃栗たきこ #ゲームライター pic.twitter.com/cydGUeTj8X
— sukesan (@sukesankoba) October 31, 2021
桃栗たき子さんのお名前は知らなかったんだけど、RPGツクール2のサンプルゲームを作られた方でもあったんだね。ツクール2はゲームを作ることよりも、だんきちのバクチン大作戦!!を遊んだことのほうが印象に残っている。面白かったなぁ。
— バンド愛募らせ系新人カバードラマーつあらい@MJR本妻 (@tsuarappy) November 1, 2021
RPGツクール2の攻略本で文章の改行ルールについて触れられていたのは個人的に非常に衝撃的で、桃栗さんの教えを守ってツクールをプレイし、今でも教えを守りながらシナリオを書いたりすることもあるゲームクリエイターになりましたお会いしたことはないけど心の師匠です。ご冥福をお祈りします。 https://t.co/XonxGwjDm4
— 春 (@haruofhennano) October 31, 2021
桃栗さんの作られた、RPGツクール2サンプルゲーム「だんきちのバクチン大作戦」は思い出のゲームです。
— チョコワ部 (@chocowabu) October 31, 2021
ユーモアにあふれていて、独創的で。こういうの作っていいんだ!と目が覚める思いでした。とても楽しく、勉強になるゲームでした。ありがとう。
お悔やみ申し上げます。
桃栗さん、どうかやすらかに。
— ほりい なおき (@hor11) October 31, 2021
元ファミ通編集者の桃栗たき子さんが急死されたという報を受けたものの、全然咀嚼できないでいる。少し前にもDM来たばかりで元気そうだったのに…DM読み返してたらこんな冗談とか書いてて、冗談じゃねえよ、と。年もほとんど変わらないのに人は本当にあっけなく死ぬんだなあ… pic.twitter.com/eG3laBHNtN
— くりたしげたか(Re)🌰ニコニコ代表の人 (@sigekun) October 31, 2021
以前、桃栗たき子さんが、ファミ通入社、結婚、ハワイ移住、転職などを綴られた記事です。
— 玉吉ふぁん (@tamakichifan) October 31, 2021
●HANAPEN NEWS(2019.7.27)⇒ https://t.co/QsSWCAwOe9
桃栗たき子さんのご冥福をお祈りします pic.twitter.com/TEZkP55uDg
— 黄巾 (@koukin1976) October 31, 2021
90年代初期のファミ通読者には
— のんき (@nonkibutubutu) October 31, 2021
おなじみの桃栗たき子さん…
訃報が続く😢哀悼🙏 https://t.co/RkcH455sXW pic.twitter.com/1RfW3XDwnZ
桃栗さん…。
— 時田貴司 (@Takashi_Tokita) October 31, 2021
ご冥福をお祈りいたします。 https://t.co/cQD61QcFQo
桃栗たき子さんはワイルドアームズ(PS版)の攻略本(使ってた人結構いるんじゃないか?)も担当されてて、昔のアカウントに返信いただいたことがあったのを思い出した。 https://t.co/HwJAkB6XSO pic.twitter.com/cUp143dARd
— まさき (@drumasaki) October 31, 2021
桃栗たき子さんは、なんというかファミ通でもシモの話とかも厭わないし、面白いし、大胆剛毅な女無頼という感だったが、誰か傷ついている人を慰めるような優しさが伝わる文章も巧みだった。ファミ通の面白ネタ文章この人による部分も多かったんだろうな
— 黒子ナズナあばれ旅(V.E. BD 10.13発売)🍅×20 (@nazuna2015) October 31, 2021
桃栗たき子さんが亡くなったらしい。真偽不明ながらコメント欄が本当っぽい。
— Ali Kick (@Alikick) October 31, 2021
子供の頃はファミ通が好きで、その理由だったライターの一人。
お名前を見たのも久しぶりだけど、とても衝撃でとても残念。
心よりお悔やみ申し上げます。
桃栗たき子さんが亡くなられたhttps://t.co/zCXpGTBobP pic.twitter.com/I07BwZm2Qa
— かずひさ ファミコン世代 ラインのIDもkazuhisa0926 江東区 東陽町 東陽 (@kazuhisa0926) October 31, 2021
桃栗さんの最後のツイートは、すぎやまこういち逝去について。喪失感が…って、あなたも充分、与えてますよー!悲しいです、とても。いま外なのだけど、どんどん涙が出る…仕事できん…
— にゃんた (@mirui0611) October 31, 2021
文章で何かしてるとかそういうのはまだ無いけど間違いなく自分の文体とか表現に影響を受けただけに桃栗さんの訃報はさすがにきついものがある
— みかんともも (@mikankamomo) October 31, 2021
寝るとかいいながら、桃栗さんのツイートをずっと手繰ってみてる。
— びんた 科捜研さいこー (@simasimaurara) October 31, 2021
ほんとに1ヶ月くらい前までお元気だったのに。
ファミ通でしかお名前拝見したことのなかったひとなのに、なんだかとても悲しい。
(さらに追記:2021/11/02)
とても個人的なことを言うと、ファミ通から離れた後、日本に帰って来てしばらく経った後、一時期彼女の自宅が編集部から近かったことがあり、たまに遊びに行ったりしていました。(と書くと怪しまれそうですが、そういうことは一切なくて、当時彼女にはちゃんとつき合っている方がいて、その方とも自分は知り合いで、両方からいろいろと相談をされることが多かったんです…)
その後、しばらくは音信不通になりましたが、数年前からまたちょくちょくLINEに連絡をくれるようになり、自分が独立した時にはとても励ましてくれたり、応援してくれていました。その頃に、銀座で久しぶりに会って、お茶を飲んだ後、銀座のど真ん中で、衆人環視の中おじさんとおばさんがなぜか鼻にペンを挿して記念撮影をするというような事態にまで発展してしまい、本当に感謝しています。あれ?
振り返ると、自分がファミ通に入った時に、すぐに話しかけてくれて、当時彼女が担当していた読者ページ「LETTERS伝言板」宛に届いた読者からのおたよりに「●●な編集者」という返事を書いたのが、自分がファミ通に入って初めて誌面に載った原稿でした。そして、自分より年下なのにこんなすごい才能を持っていて、おまけにかわいくて、しかもちょっとエッチ(というか下ネタもOK! みたいな…)という、当時のファミ通編集部の中でもとても目立っていた存在で、人気者でした。そんな彼女に自分は衝撃を受けましたが、その後の電撃結婚、ハワイ移住にも驚かされました。その後もいろんなことがあったようですが(アスキーという会社にもいろいろあったw)、でも、いつも、とても彼女らしい自由な生き方をされていたんじゃないかなあ と思います。
その後も、リンクを貼った記事の中身を見てもらえれば、わかえるように、「おもしろくないとイヤ!」みたいな精神をブレずに持ち続けていて、まさにあの頃のファミ通マインド(「すべての記事は面白くなければならない!」)を失わずにキープというか、自然に彼女の中には存在しているというような、魅力的かつエネルギッシュな人でした(このあたりの話は「1989年のファミコン通信」(ファミ通BOOKS/田原誠司 著)という本に詳しく書かれている、んじゃないかな、と思います)。
・「1989年のファミコン通信」 (Amazon商品ページ)
https://www.amazon.co.jp/dp/4047291242/ref=cm_sw_r_tw_dp_JRF9FV2NEDDCW5ENJZTB
そして何よりも、すべての物事に対してオープン、いやフルオープン! 全開的にド正直な人でした。たぶんだからエッチな話とかも結果的にOK! ってなるんだけど、エッチなわけではなくて、基本的には何も隠したりしない人でした。素直なきれいな心の持ち主でした。自分にも他人にも、また仕事にも、ヘンな枠をあてはめたり、決めつけたりせず、自由に見たり、考えたりできる、そのことが彼女の武器であり、魅力だったのではないかな、と思います。
多くの方々が哀悼の意を表し、彼女が残したもの、残してくれたものに感謝を述べられている様子をみて、きっと彼女もその点に関してはよかったと思っていると自分は思います。
本当に残念でなりませんが、改めて桃栗たき子さんのご冥福をお祈り申し上げます。
ゲーム好き、野球好き、ロック好き、餃子とビールとカレーも好き、ハナペンマンです。
・ハナペンニュースFuchu
https://fuchu.hanapen.news/
・ハナペンニュースch.(YouTube)
https://www.youtube.com/channel/UCMAYekK3g8Q3JUMWzy4WCtw
・ハナペン合同会社(Official Website)
https://hanapen.com/
・縁側 de トーク(YouTube)
https://www.youtube.com/channel/UCuHAAl98z4YT3yZkQ4-wMXw
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