【ポケモン ソード日記】35回目:告白の日
事前にいろいろ熟考した結果、妻に対して「Switchを持っているという告白」は、金曜日の夜と決めていたのだ。
なぜかと言えば、休日前で、もっとも精神的に余裕がある。ここを乗り切れば、休日だ。翌日、灰になった状態での出勤は、会社に迷惑が、かかりまくる。以上を考えた場合、もっとも金曜日の夜が、ふさわしいと思えたのだ。
そして、金曜日がやってきた。さあ、今こそ、勇気を出すのだっ。
仕事から帰ってきて、ご飯を終えたひととき。
幸いにして、子供たちは、それぞれ部屋にいた。
父親として、母親に怒られる姿を見せたくはない。ここは、数少ないチャンスで、あ~る。
妻が、夕飯の後片付けを終えたタイミングで、おいらは前向きもなく、いきなり言った。
「内緒にしていたけど、Switchを買っちゃったんだよね、ごめん」と。
・・・・・。
妻は、無表情で無言だ。
おいらは、直観的に感じた。
やばいっ、離婚だ。人類史上初のSwitch離婚になってしまう~。まあ、自分の責任だから、仕方ないのだが・・・。
そんなことを、ぼんやり考え始めると、奥さまは唐突に言いなさった。
「知ってたよ」と、ボソリッ。
・・・・・。まじかっ!?
おいら、スパイなみに、Switchを隠し通していたと思っていたのに・・・。
まさか、バレているとは。
ここで取り繕うほど、おいらは大物ではない。ここは、一瞬で観念する。相手が、上回っているのだから、間違いなくおいらの敗北だ。
おいらは妻に「な、なんで???」と聞くと「箱が納戸に置いてあったじゃん」と答えられた。
ああっ、あれかあ。
そうなのだ。
Switchの外箱を捨てることなんて出来ず、納戸の上のほうに隠しておいたのだ。
まさか、バレていたとは・・・。思ってもみなかった。
これでは、納戸にある色っぽいBru-ray Discも危ないではないかっ。
これだけは、直接、妻に聞けないっ。おいら、墓場まで持っていくので、あ~る。
やばいっ、脱線だ。元に戻そう。
現実のおいらは、危機の真っただ中だった。おいらに残された道は、ひとつしかない。
もうSwitchの存在を認めた上で弁明だ。
おいらは、言い訳がましく「だってさあ、どうしても、『Switch』が欲しかったんだもん」と控えめに言った。
妻は「どうせ、ポケモンでしょっ」と冷たく言い放つ。
なんてこったい!!!バレバレではないかっ。
もう、降参です、はいっ。
どうして、女性という動物は、こうも鋭いのだ。同じ生物とは思えない。
このあと、防戦一方の上、今後、無駄遣いをしないことを約束させられ、一見落着となった。
なんとか、五体満足で終わった。それにしても、まさかバレているとは・・・。
おいら、全く気が付かなかったので、あ~る。
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34歳で「ポケモン」にハマり、「ポケモン」を通じて当時幼稚園児だった息子との交流を描いた「34歳パパの初ポケモン日記」が、ファミ通ブログアワード優秀賞を受賞。
以来「ポケモン」を愛し続けるサラリーマン。
現在は、「帰ってきた片葉のナエトルの46歳おやじのポケモン 再奮闘記!!」を執筆中。
・34歳パパの初ポケモン日記
https://ameblo.jp/tyrrell019/
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ぜひぜひ、遊びにきてくださいね~。
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