【ポケモン ソード日記】35回目:告白の日

2020-01-04ポケモン日記

事前にいろいろ熟考した結果、妻に対して「Switchを持っているという告白」は、金曜日の夜と決めていたのだ。

なぜかと言えば、休日前で、もっとも精神的に余裕がある。ここを乗り切れば、休日だ。翌日、灰になった状態での出勤は、会社に迷惑が、かかりまくる。以上を考えた場合、もっとも金曜日の夜が、ふさわしいと思えたのだ。

そして、金曜日がやってきた。さあ、今こそ、勇気を出すのだっ。

仕事から帰ってきて、ご飯を終えたひととき。

幸いにして、子供たちは、それぞれ部屋にいた。

父親として、母親に怒られる姿を見せたくはない。ここは、数少ないチャンスで、あ~る。

妻が、夕飯の後片付けを終えたタイミングで、おいらは前向きもなく、いきなり言った。

「内緒にしていたけど、Switchを買っちゃったんだよね、ごめん」と。

・・・・・。

妻は、無表情で無言だ。

おいらは、直観的に感じた。

やばいっ、離婚だ。人類史上初のSwitch離婚になってしまう~。まあ、自分の責任だから、仕方ないのだが・・・。

そんなことを、ぼんやり考え始めると、奥さまは唐突に言いなさった。

知ってたよ」と、ボソリッ。

・・・・・。まじかっ!?

おいら、スパイなみに、Switchを隠し通していたと思っていたのに・・・。

まさか、バレているとは。

ここで取り繕うほど、おいらは大物ではない。ここは、一瞬で観念する。相手が、上回っているのだから、間違いなくおいらの敗北だ。

おいらは妻に「な、なんで???」と聞くと「箱が納戸に置いてあったじゃん」と答えられた。

ああっ、あれかあ。

そうなのだ。

Switchの外箱を捨てることなんて出来ず、納戸の上のほうに隠しておいたのだ。

まさか、バレていたとは・・・。思ってもみなかった。

これでは、納戸にある色っぽいBru-ray Discも危ないではないかっ。 

これだけは、直接、妻に聞けないっ。おいら、墓場まで持っていくので、あ~る。

やばいっ、脱線だ。元に戻そう。

現実のおいらは、危機の真っただ中だった。おいらに残された道は、ひとつしかない。

もうSwitchの存在を認めた上で弁明だ。

おいらは、言い訳がましく「だってさあ、どうしても、『Switch』が欲しかったんだもん」と控えめに言った。

妻は「どうせ、ポケモンでしょっ」と冷たく言い放つ。

なんてこったい!!!バレバレではないかっ。

もう、降参です、はいっ。

どうして、女性という動物は、こうも鋭いのだ。同じ生物とは思えない。

このあと、防戦一方の上、今後、無駄遣いをしないことを約束させられ、一見落着となった。

なんとか、五体満足で終わった。それにしても、まさかバレているとは・・・。

おいら、全く気が付かなかったので、あ~る。

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