【NEWS】ファミコン、スーパーファミコンの生みの親、元任天堂の上村雅之氏が逝去

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 立命館大学ゲーム研究センターは、同センターの公式サイトにて、同大学のゲーム研究センターの初代センター長を務めた、立命館大学映像学部客員教授の上村雅之先生が2021年12月6日に亡くなられたことを候公表しました。78歳でした。

(参考)

 上村氏は、 東京・杉並生まれ。少年期よりラジオ少年だったが、小小学校高学年の時に登場したテレビに興味を持ち、テレビを開発したいという夢を持つようになったそうです。やがて、千葉工業大学電子工学科を卒業し、早川電機工業株式会社(のちのシャープ)に入社した後、1971年1月に取引先だった任天堂株式会社に入社しました。

 任天堂では、 「任天堂レジャーシステム」や「カラーテレビゲーム15」などのゲーム機の開発に携わったのに、開発二部部長に就任。

 テレビに接続して映像を自ら動かすことができるファミコンの開発責任者となり、その後もディスクシステムやスーパーファミコンの開発を手がけるなど、長年に渡りゲーム開発事業に携わりました。また、サテラビューの開発にも携わり、その後衛星放送事業部部長も務めました。

 その後、2004年には開発アドバイザーになると同時に、立命館大学大学院先端総合学術研究科特任教授に就任し、その後もゲーム文化の研究、発展に尽力されました。

 立命館大学ゲーム研究センターの公式Webサイトでは、

「立命館大学ゲーム研究センターの発展のみならず、ファミリーコンピュータを始め数々のビデオゲーム機を世に出すことで、ゲーム産業の発展に多大なる貢献をされたことに、心よりお礼申しあげるとともに、安らかなご永眠をお祈りいたします」

 と記されています。また、

 「 なお、葬儀等はご家族で執り行いました。また、偲ぶ会等の開催については未定です。 」

 ということです。もしかしたら、偲ぶ会などの会が催されることもあるかもしれません。

関連情報

・【訃報】 上村雅之先生逝去のお知らせ(立命館大学ゲーム研究センター)
https://www.rcgs.jp/?p=1598

・上村雅之客員教授がメディア芸術(ゲーム)の分野で「令和元年度京都市芸術振興賞」を受賞(立命館大学)
http://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=1640

上村雅之氏 略歴

【略歴】
1943年6月20日 東京都生まれ
1967年4月   千葉工業大学 電子工学科 卒業
        早川電機工業株式会社 入社
1971年1月   任天堂株式会社 入社
1979年1月   開発第二部 部長
2004年1月   綜合開発本部 アドバイザー
2004年4月  立命館大学大学院先端総合学術研究科教授(2012年3月まで)
2011年4月  立命館大学ゲーム研究センター センター長(2021年3月まで)
2012年4月  立命館大学映像学部客員教授(2017年3月まで)
2017年4月  立命館大学衣笠総合研究機構教授(2019年3月まで)
2019年4月  立命館大学映像学部客員教授
2021年4月  立命館大学ゲーム研究センター研究顧問に就任

【担当した商品など】
開発責任者:
カラーテレビゲーム15
ファミリーコンピュータ
ファミリーコンピュータ ディスクシステム
スーパーファミコン
サテラビュー

【受賞歴】
2016年   平成27年度[第19回]文化庁メディア芸術祭『功労賞』(文化庁メディア芸術祭実行委員会)
2020年   令和元年度京都市芸術振興賞